仏アルプスのバルトランス・スキーリゾートで、リフトに乗るスキー客(2018年1月5日撮影)。(c)PHILIPPE DESMAZES / AFP

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【AFP=時事】フランス政府は26日、クリスマス休暇中のスキーリゾートの営業を認める方針を示した。だが、リフトの運行は禁止すると発表したため、「理解しがたい」決定だと関係者らは困惑し、怒りの声が上がっている。

 ウインタースポーツをめぐってはエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領が24日、新型コロナウイルスの感染リスクを考慮すると早期の営業再開は「不可能」だと警告し、1月には規制を解除したい考えを示した。これに、国内350か所のスキーリゾートは抗議。クリスマス〜新年の営業は年間売上額の25%に達するため事業存続に不可欠だと主張していた。

 ジャン・カステックス(Jean Castex)首相は26日の記者会見で、「もちろん誰でも自由にリゾート地を訪れて、美しい山々の澄んだ空気を楽しむことはできる。その頃には商店も開いている。もっとも、バーやレストランは閉まっているけれど」「リフトなどスキー場関連施設は、全て閉鎖されることになる」と述べた。

 仏アルプス(French Alps)やピレネー(Pyrenees)山麓のスキーリゾートでは、雪山を滑降するアルペンスキーが国内外の観光客に圧倒的な人気を誇るレジャーだ。

 仏アルプス自治体の首長連合ANMSMのジャンルック・ボッシュ(Jean-Luc Boch)代表は、政府の決定を「まるで理解しがたい」と非難。「首都パリの地下鉄では400人乗客がいても感染せず、リフトに乗った4人は感染するというのか」「スキーリゾートを全滅させたいなら、少なくとも正直にそう言うべきだ」と怒りを爆発させた。

 フランスでは全土を対象としたロックダウン(都市封鎖)が来月15日に解除される予定で、そうすれば宿泊施設も営業を再開できる。だが、国の指針ではバーやレストランは引き続き閉鎖され、規制解除は最短でも1月に入ってからとなる。

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