「ミーティングで森保監督も常々言っている」と修正力を課題として挙げた吉田麻也。(C)JFA

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 日本代表キャプテンの吉田麻也は11月16日、遠征先のオーストリアからオンライン上で会見に臨み、パナマ戦での反省点と、メキシコ戦への意気込みを語った。

 パナマ戦では前半、ビルドアップに苦しみ、ミドルシュートを許す場面も散見されたが、ハーフタイムに遠藤航が投入されると後半は立て直し、南野拓実のPKによる得点で1−0と勝利を収めた。

 パナマ戦でも前半苦しんだように、試合中での修正力を問われた吉田は2018年のロシア・ワールドカップ、ベスト16で対戦したベルギー戦を引き合いに出して、こう説明した。

「このチームのベースにあるのは、ワールドカップのベルギー戦。それが基準になっていて、あの試合にできなかったことをこの4年間で追求していくというのが一つのテーマになっています。試合中でも流れを読んで、状況判断して、自分たちがよりベターな方向に軌道修正するというのが、あの試合に足りなかったこと」

 さらにパナマ戦については、選手たちに以下のように意識の改善を呼びかけた。

「前回の試合もやっぱり1−0で終わるのと、残り10分で2点目、3点目を取って相手の戦意を削ぐことができるのとでは、あれがワールドカップ本戦だとしたら、残り10分の疲労度というのはかなり違ってくる。(ワールドカップの)グループリーグを突破した時だったり、その後の戦い方を考えるとより大事な時間だと個人的には思っていて、全選手がそこまで考えて、ワールドカップを想定して戦わないといけないというのが前回の試合の反省点でもあります」
 
 また吉田は、14日のメキシコ代表が3−2で韓国代表に勝った親善試合について言及すると、「韓国の試合は、日本に非常に似ているチームだと思うので分析もしやすい。あの時間に3点とられてしまったのは、メキシコが良かったというよりも韓国がやってはいけないミスをしていたという印象。逆を言うとああいうミスから得点する能力があるということですし、自分たちがやろうとしているところでミスが起こる可能性を考えて、そこでいかに失点を防げるかというのはメキシコ戦でカギになると思います」と展望を語った。

 個人的な目標としては「4バックか3バックかわからないけど、継続して0で抑えるということが一つの目標ですし、相手のFW陣も非常に良いタレントが揃っていると思いますので、個の部分でも、組織としてもそこに負けないというのが個人的な目標です」と今年の代表戦を無失点で終えることを掲げた。

 日本代表キャプテンが「自分たちの立ち位置を把握できるチャンス」と語るメキシコ戦は、日本時間18日の早朝5時にキックオフを迎える。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部