森保監督、就任から約2年経ち「チーム力向上」と手応え…メキシコは「現在の立ち位置を知るための最高の相手」
森保監督は、オーストリアで行う11月の代表活動におけるトレーニングのテーマについても次のように説明している。
「全体的には試合に向かっていく中で、『狭いスペースでのポゼッション』というトレーニングを行い、そこで時間とスペースがない中で自分たちがしっかりボールを保持して攻撃するという部分です。守備のところでは、攻から守に切り替わったときに素早く守備をする、激しく行くという部分をトレーニングしています。あとは10月からの課題である、守から攻に変わったときに相手のプレッシャーが激しく来るので、『素早い展開でマイボールにできるように』ということでポゼッションのトレーニングは常に入れています」
「今日(16日)は試合に向けて(練習を行なう)。パナマ戦に出た選手はほとんど、この2日間はリカバリーにあてていた。サブ組は少人数でやっていて、今日はそんなにたくさんできないと思うので、メキシコの形をピッチ上で確認しながら、守備でどう対応するか、攻撃でどうボールを動かすか、プラス、セットプレーを練習できればと思っています」
森保監督は「試合中の対応力」を求めるなか、選手たちの成長にも手応えを示している。
「成長を見させてもらって、みんなたくましく、対応力という部分でも積極的にトライして積み上げてくれていると感じており、すごく嬉しいです。活動を続けるなかでコアなチーム作りをするのは一つの手法でもあると思いますが、ケガや出場停止などいろいろなアクシデントがあるなかで、理想は誰とでも連携・連動してチーム、個の力を発揮できるというのを選手には考えてトライしてほしいと思っています。パナマ戦についても、もっと追加点を奪ったりもっと美しい勝ち方というのはさらにレベルアップする意味では要求したいです」
「それでも、あまり練習する時間がない中で、3バックだったりこれまでやってこなかったことをやってもらった。上手くいかない中でもなんとかプレーし続けて少しづつ流れを良くするとか、共通理解を少しつづ高めていって勝利を掴み取れたっていうのはすごく内容があり、これから我々が勝っていくために必要なことを表現してくれたと思います。自分たちが理想としていく勝ち方も大事ですが、理想通りに行かないなかでどう勝っていくかも大事。パナマ戦もうまくいかないときにロストがあり、そこで失点したら勝利も難しかったですけど、我慢しながら戦うということを表現してくれたことは、これからの戦いで必ず生きてくると思います」