福岡県内で20件目となる新型コロナウイルス関連倒産

 松屋商事(株)(TDB企業コード:810122152、資本金1500万円、福岡県北九州市八幡東区宮の町1-3-6、代表川原柳太郎氏)は、10月20日に福岡地裁小倉支部へ自己破産を申請した。

 申請代理人は荒牧啓一弁護士(福岡県北九州市小倉北区片野新町2-12-21、小倉東総合法律事務所、電話093-932-5575)。

 当社は、1953年(昭和28年)に和菓子、食料品店経営を目的に創業、61年(昭和36年)5月に法人改組した。一般個人向けに「ロア・まつや」の屋号で自社製造のパンや和菓子、洋菓子の他にもショートケーキなどのスイーツ販売を手がけるほか、北九州市内を中心とする高校や学生寮、大学内で、学生向けの食堂の運営や、売店でのパン類の販売もおこない、2017年7月期の年売上高は約2億1500万円を計上していた。

 しかし、同業他社との競合などで苦戦を強いられていたうえ、2019年10月の消費税率引き上げ以降はさらに業績が低迷し、2019年12月25日付けで「ロア・まつや」を閉店していた。さらに、今年に入って新型コロナウイルスの感染拡大の影響で学校が一斉休校となったことで売り上げは激減し、資金繰りは悪化。先行きの見通しも立たないことから、事業継続を断念。今回の措置となった。

 なお、新型コロナウイルス関連倒産は福岡県内で20件目、九州・沖縄地区では56件目。