本田圭佑は「チームのレベルを引き上げた」 “得点チャンス増加”を現地メディア考察
スポルチ・レシフェ戦で先制点を記録し、2-1の勝利に貢献 「ミッションを成し遂げた」
ブラジル1部ボタフォゴの元日本代表MF本田圭佑は現地時間11日、ブラジル全国選手権1部の第15節スポルチ・レシフェ戦に先発フル出場。
豪快なミドルシュートで先制点を挙げ、2-1の勝利に貢献した。ブラジル誌「ISTOE」は、チームの復調への本田の貢献を分析している。
前節のパルメイラス戦(2-1)に続いて先発出場した本田は前半29分、相手GKのパスミスをペナルティーエリア外で拾うと、そのまま左足でミドルシュート。豪快な一撃がファーサイドのネットに突き刺さり、ボタフォゴが先制点を奪った。前半終了間際にもMFカイオ・アレシャンドレが追加点を奪い、後半に1点を返されたものの、2-1で勝利を収めて2連勝。この結果、チームは13位に浮上した。
前任のパウロ・アウトゥオリ監督が退任し、ブルーノ・ラザロニ監督の就任後は2勝1分の無敗と好調をキープするボタフォゴ。「ISTOE」は「ボタフォゴの浮上を本田の考察から探る」と見出しを打ち、本田の特集を組んでいる。
記事では「背番号4は高い位置でのプレーへの“慣れ”を示し、攻撃のオプション増加に貢献した」として、スポルチ・レシフェ戦でのプレーに注目。次のように考察した。
「ボタフォゴの攻撃の改善は、本田のポジショニングと関係している。中盤を支配するというミッションを十分に成し遂げ、チームのレベルを引き上げた」
さらに「本田の献身性はスポルチ戦の2-1というスコアに貢献している」と攻守両面でのハードワークにも触れたうえで、データも紹介。同誌によると、スポルチ・レシフェ戦の本田はパス成功率89%(27本中24本成功)、8回のデュエルで5回の勝利を記録したという。この数字について、「日本人のビジョンはボタフォゴが求めていた得点機会の増加を実現した」と賛辞が送られている。
記事は「頑固なラザロニ監督も、チームの基準を引き上げるために本田を頼れると知っていることだろう」と締めくくられており、現体制では今後も中心選手として君臨すると予測されていた。34歳とベテランの域に入ってもチャレンジを続ける本田は、ブラジルでも着々と評価を高めているようだ。(Football ZONE web編集部)