日本を明るくするカップ麺のアレンジレシピ 第9回 残暑にオススメ「冷やし和風カップ麺」アレンジ3選
残暑が厳しい2020年8月下旬。前回、カップヌードルを冷やして食べるレシピ「夏にオススメ『冷やしカップヌードル』アレンジ3選!!」を紹介したところ、和風カップ麺の冷やし系レシピも考えてほしいとの要望をいただいたので、今回は「日清のどん兵衛」や「赤いきつね」「緑のたぬき」など、スーパーで手に入る王道の和風カップ麺を冷やしたいと思います。
今回のアレンジに必要な材料は「氷」「酢」「ミニトマト」「からし」「きゅうり」「ハム」「キムチ」「大葉」「みょうが」「おろし生しょうが」「すりごま」「刻み海苔」「卵」「温泉卵」「なめこ」「オクラ」「とろろ」「刻み海苔」以上。
そこそこ多めのラインナップなのと、下準備が必要な素材もありますが、すべて用意しなければいけないわけではないので、後述のレシピを見ながら好きな食材を足すなり減らすなり、臨機応変にアレンジしていただければ幸いです。それでは、いってみましょう。
○日清のどん兵衛 きつね冷やし中華アレンジ
最初に紹介するアレンジは、日清食品が誇る1975年(昭和50年)9月発売のロングセラー商品「日清のどん兵衛 きつねうどん」のレシピで、必要なものはスープに使う「氷」と「酢」それからトッピングの「ミニトマト」「きゅうり」「ハム」「キムチ」「卵」など、あとはお好みで「からし」を用意してください。
まずは別の容器に水(150ml前後)と氷を入れて粉末スープを溶き、酢を大さじ2〜3杯ほど(けっこう多めに)加え、冷やし中華風のスープを作っておきます。麺は通常通り熱湯5分待機して、時間になったら油揚げごとザルに移し、冷水で麺を冷ましてから容器に戻して……いや、せっかくなので “ちゃんとした器” に盛り付けましょうか。
ミニトマトは1/6にカット、きゅうり・ハムは細長く切り、手間でなければ錦糸卵を作ってトッピング。今回は王道っぽい具材を揃えましたが、冷やし中華に合う食材であれば何でも大丈夫。それから “からしのアクセントが重要” なので、とりあえず苦手でなければ用意してください。
一見すると冷やし中華に油揚げ(きつね)なんて蛇足的に思えるかもしれませんが、むしろ今回のアレンジにおけるキーマン的な存在。定番の和風つゆを酸味の利いたテイストにシフトしているので、それと対比を描くような甘めの油揚げがインターバルに。筆者は関西在住なので、西日本どん兵衛を使用して作りましたが、手に入るのであれば東日本限定の「液体つゆ仕上げ」がベストかもしれません。
○赤いきつね 夏の香味アレンジ
先ほどの冷やしアレンジは汁なしだったので、今度は汁ありレシピ。冷やし中華風のアレンジは面倒な工程を挟みましたが、おろし生姜をチューブで代用すればみょうがと大葉を刻むくらいで下準備は完了です。
調理の際は、前回の冷やしカップヌードルと同じ手順で、お湯を注ぐときは麺が浸かるか浸からないかのギリギリを狙い、きちんと5分待ってから多めの氷を加えて冷やします。さすがにキンキンにはならないため、突き詰めたい方は “水を入れてから冷蔵庫で40分放置” してください(意外と戻ります)
あとは刻んだ大葉・みょうがを散らし、すりごま(これ重要)を多めに加え、おろし生姜をちょい足しすれば出来上がり。まだまだ食欲が減退しがちな夏の暮れですが、大葉・みょうが・しょうがのトリプルパンチと胡麻のアクセントが食欲を刺激。
調理後は“しっかり混ぜるのがポイント”なのですが、地味に大きな油揚げが邪魔だったので、事前に調理バサミなどで刻んでおくといいかもしれません(この組み合わせは素麺のつゆにも応用できるので、今季の素麺を持て余している方も試してみてください)。
○緑のたぬき ネバとろアレンジ
ラストのアレンジは再び汁なし系で。なめこはサッと火を通し、同じくオクラも軽く火を通して刻んでおきます。緑のたぬきに入ってる天ぷらは個包装になっていませんが、とりあえず熱湯を注ぐ前に取り出し、ビニール袋などに入れて1cm弱ほどの大きさに粉砕。麺は熱湯3分後、ザルにあげてから氷水で冷まします(ここも重要)。
麺を冷やしたらカップ麺の容器に戻し、とろろ(約50g〜60g)に粉末スープを半分ほど加え、温泉卵・なめこ・オクラ・刻み海苔をトッピング。
あとは勢い任せに全体を大きく混ぜるのではなく、とろろ(粉末スープ入り)や温泉卵の黄身を絡めながら、麺を引き上げるように食べるのがポイント。喉越しの良さで残暑の厳しい季節にも食べられますし、天ぷらのサクサクとしたアクセントも絶妙だったので、とりあえず “混ぜすぎ” と “粉末スープの入れすぎ” に注意しながら試してみてください。
○まとめ
たとえば「日清のどん兵衛 鴨だしそば」や「マルちゃん おそば屋さんの鴨だしそば」のように、香り高い動物油脂が含まれる液体つゆは冷えると脂が固まってしまうので、安全のために冷やさないのが賢明。
また粉末スープでも「日清のどん兵衛 カレーうどん」や「マルちゃん 黒い豚カレーうどん」など、カレー味のカップ麺も冷やすと一部の成分が固まりやすく、添付調味料(スープ)に豚脂が含まれている商品も口当たりが悪くなってしまうため、調理の際は留意してください。
taka :a たか “カップ麺は嗜好品” という持論のもと、2014年から始めた専門ブログ「本日の一杯」は月間80万PVを超え、カップ麺の消費量は年間1,000食以上。『マツコの知らない世界』に発案し、大ブームを巻き起こした「蒙古タンメン中本×納豆」など、カップ麺を使ったオリジナルのアレンジに強い。現在はテレビや書籍など、各種メディアやライブイベントにも協力するプロのカップ麺レビュアーとして活躍中。 この著者の記事一覧はこちら
今回のアレンジに必要な材料は「氷」「酢」「ミニトマト」「からし」「きゅうり」「ハム」「キムチ」「大葉」「みょうが」「おろし生しょうが」「すりごま」「刻み海苔」「卵」「温泉卵」「なめこ」「オクラ」「とろろ」「刻み海苔」以上。
そこそこ多めのラインナップなのと、下準備が必要な素材もありますが、すべて用意しなければいけないわけではないので、後述のレシピを見ながら好きな食材を足すなり減らすなり、臨機応変にアレンジしていただければ幸いです。それでは、いってみましょう。
○日清のどん兵衛 きつね冷やし中華アレンジ
最初に紹介するアレンジは、日清食品が誇る1975年(昭和50年)9月発売のロングセラー商品「日清のどん兵衛 きつねうどん」のレシピで、必要なものはスープに使う「氷」と「酢」それからトッピングの「ミニトマト」「きゅうり」「ハム」「キムチ」「卵」など、あとはお好みで「からし」を用意してください。
まずは別の容器に水(150ml前後)と氷を入れて粉末スープを溶き、酢を大さじ2〜3杯ほど(けっこう多めに)加え、冷やし中華風のスープを作っておきます。麺は通常通り熱湯5分待機して、時間になったら油揚げごとザルに移し、冷水で麺を冷ましてから容器に戻して……いや、せっかくなので “ちゃんとした器” に盛り付けましょうか。
ミニトマトは1/6にカット、きゅうり・ハムは細長く切り、手間でなければ錦糸卵を作ってトッピング。今回は王道っぽい具材を揃えましたが、冷やし中華に合う食材であれば何でも大丈夫。それから “からしのアクセントが重要” なので、とりあえず苦手でなければ用意してください。
一見すると冷やし中華に油揚げ(きつね)なんて蛇足的に思えるかもしれませんが、むしろ今回のアレンジにおけるキーマン的な存在。定番の和風つゆを酸味の利いたテイストにシフトしているので、それと対比を描くような甘めの油揚げがインターバルに。筆者は関西在住なので、西日本どん兵衛を使用して作りましたが、手に入るのであれば東日本限定の「液体つゆ仕上げ」がベストかもしれません。
○赤いきつね 夏の香味アレンジ
先ほどの冷やしアレンジは汁なしだったので、今度は汁ありレシピ。冷やし中華風のアレンジは面倒な工程を挟みましたが、おろし生姜をチューブで代用すればみょうがと大葉を刻むくらいで下準備は完了です。
調理の際は、前回の冷やしカップヌードルと同じ手順で、お湯を注ぐときは麺が浸かるか浸からないかのギリギリを狙い、きちんと5分待ってから多めの氷を加えて冷やします。さすがにキンキンにはならないため、突き詰めたい方は “水を入れてから冷蔵庫で40分放置” してください(意外と戻ります)
あとは刻んだ大葉・みょうがを散らし、すりごま(これ重要)を多めに加え、おろし生姜をちょい足しすれば出来上がり。まだまだ食欲が減退しがちな夏の暮れですが、大葉・みょうが・しょうがのトリプルパンチと胡麻のアクセントが食欲を刺激。
調理後は“しっかり混ぜるのがポイント”なのですが、地味に大きな油揚げが邪魔だったので、事前に調理バサミなどで刻んでおくといいかもしれません(この組み合わせは素麺のつゆにも応用できるので、今季の素麺を持て余している方も試してみてください)。
○緑のたぬき ネバとろアレンジ
ラストのアレンジは再び汁なし系で。なめこはサッと火を通し、同じくオクラも軽く火を通して刻んでおきます。緑のたぬきに入ってる天ぷらは個包装になっていませんが、とりあえず熱湯を注ぐ前に取り出し、ビニール袋などに入れて1cm弱ほどの大きさに粉砕。麺は熱湯3分後、ザルにあげてから氷水で冷まします(ここも重要)。
麺を冷やしたらカップ麺の容器に戻し、とろろ(約50g〜60g)に粉末スープを半分ほど加え、温泉卵・なめこ・オクラ・刻み海苔をトッピング。
あとは勢い任せに全体を大きく混ぜるのではなく、とろろ(粉末スープ入り)や温泉卵の黄身を絡めながら、麺を引き上げるように食べるのがポイント。喉越しの良さで残暑の厳しい季節にも食べられますし、天ぷらのサクサクとしたアクセントも絶妙だったので、とりあえず “混ぜすぎ” と “粉末スープの入れすぎ” に注意しながら試してみてください。
○まとめ
たとえば「日清のどん兵衛 鴨だしそば」や「マルちゃん おそば屋さんの鴨だしそば」のように、香り高い動物油脂が含まれる液体つゆは冷えると脂が固まってしまうので、安全のために冷やさないのが賢明。
また粉末スープでも「日清のどん兵衛 カレーうどん」や「マルちゃん 黒い豚カレーうどん」など、カレー味のカップ麺も冷やすと一部の成分が固まりやすく、添付調味料(スープ)に豚脂が含まれている商品も口当たりが悪くなってしまうため、調理の際は留意してください。
taka :a たか “カップ麺は嗜好品” という持論のもと、2014年から始めた専門ブログ「本日の一杯」は月間80万PVを超え、カップ麺の消費量は年間1,000食以上。『マツコの知らない世界』に発案し、大ブームを巻き起こした「蒙古タンメン中本×納豆」など、カップ麺を使ったオリジナルのアレンジに強い。現在はテレビや書籍など、各種メディアやライブイベントにも協力するプロのカップ麺レビュアーとして活躍中。 この著者の記事一覧はこちら