中日・梅津晃大

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中日 0 − 0 ヤクルト

<9回戦・ナゴヤドーム>

 両チームの投手陣が踏ん張りスコアレスドロー。中日先発の梅津は10回をひとりで投げ抜いたが、打線の援護なく3勝目とはならなかった。

 試合は中日・梅津、ヤクルト・山中の両先発による投げ合い。梅津は3回パーフェクトの好スタートを切ると、5回は二死一、三塁で相手が重盗を仕掛けてきたが、冷静にプレートを外し本塁でタッチアウト。終盤に入っても安定感は揺るがず7回、8回は2イニング連続で3者凡退に抑えた。9回は二死から得点圏に走者を背負ったものの、最後は5番・山崎を二直。ピンチを脱しガッツポーズを作った。

 0−0のまま迎えた10回も続投。6番・西浦から始まる下位打線を3人で片づけ、今季特例の延長10回をひとりで投げ抜いた。

 援護したい打線だったが、初回の好機で4番・ビシエドが遊ゴロ併殺。3回は一死一塁でエンドランドを仕掛け、プロ初スタメンとなった1番・岡林の右前打で一死一、三塁としたが、岡林が牽制で刺され好機を逸した。9回は先頭の途中出場・福田が右翼フェンス直撃の単打で出塁するも、続く大島が送りバント失敗。最後まで得点を奪えず、力投する梅津を援護できなかった。

 梅津は10回127球を投げ、5安打無失点、9奪三振2四球の快投。チームが勝利しなかったため“プロ初完封”とはならなかったが“プロ初完投”を記録した。

 ヤクルトの山中も好投。初回、一死一、二塁のピンチを招くも4番・ビシエドを併殺斬り。3回は一死一、三塁とされたが、一塁走者を素早い牽制でアウトに仕留めるなど要所を締めた。4回以降は持ち前のテンポの良い投球で4イニング連続3者凡退。打線の援護なく今季初勝利とはならなかったが、8回97球、4安打無失点の快投で今季初登板を終えた。

 9回以降は清水、石山の勝ちパターンが1イニングずつ無失点。こちらも打線が振るわず、敵地での中日3連戦を2敗1分けで終えた。