あゆドラマ「M」、最終回が予測不能! 6話にして原作離れ...ラストは「超展開」も?
歌手の浜崎あゆみさん(41)の自伝的小説を実写化ドラマ化した「M 愛すべき人がいて」(テレビ朝日系)の第6回が、2020年6月27日に放送された。
ドラマでは福岡県から上京してスターを目指すアユ役を歌手の安斉かれんさん(20)、アユを発掘してスターの座に押し上げるプロデューサー・MAXマサ役を俳優の三浦翔平さん(32)がそれぞれ務める。第6回となる27日の放送ではアユの1999年における活躍ぶりが描かれた。
1999年発売のシングルが続々とBGMに
番組中盤、CDジャケット撮影の準備のために控え室の鏡の前で準備をするアユ。分刻みのスケジュールをマネージャーから告げられ、仕事へのさらなる意欲を見せるアユを描くシーンだったが、BGMとして流れていたのは、浜崎さんが同年2月に発売した6枚目のシングルである「WHATEVER」だった。
また、直後のシーンではアユのレコーディングのシーンが流れたが、そこでのBGMは、同年5月に発売された8枚目のシングルである「TO BE」。同曲に合わせて安斉さんがレコーディングの演技を行うことで、テレビ画面の中にあたかも浜崎さんがいるかのような仕上がりとなっていた。
また、その後のシーンでは同年7月に発売された9枚目のシングル「Boy & Girls」が流れる中、アユの「紅白」への出場が決まり、沸き立つスタッフらの姿が描かれたほか、劇中のテレビ放送で、アユが「アジアレコードCD大賞」を受賞する姿が描かれるなど、往年の浜崎さんの大活躍のオマージュとなるシーンが相次いだ。
そして、これらのシーンが終わると、時代は年明けである2000年に転換。「紅白」と「アジアレコードCD大賞」出演による、さらなるCD発注が相次いでいることをうれしそうに話すマサの部下・流川翔に対し、マサは「アユはもう、若者だけのカリスマじゃない。日本のスターだ」と自信を見せる姿が描かれたのだった。
原作・史実ではすでに破局のはず...ラストどうなる?
これら、アユがスターの座へと駆け上がっていく様子が描かれた第6話だったが、ドラマの原作である「M 愛すべき人がいて」を紐解いてみると、「第5章 Mとの別れ」という章で、99年について、「秋が深まっても、マサ(編注:エイベックスの松浦勝人会長のこと)は部屋に戻ってこなかった」という記述があり、浜崎さんと松浦会長(当時は専務)が99年の秋に破局したことが暗示されている。
また、浜崎さんは「NHK紅白歌合戦」に初出場したのは確かに99年だが、「日本レコード大賞」を初めて受賞したのは2001年のこと。また、第6回の終盤にはアユとマサの交際が「a victory」の役員会議で暴露されるなど、原作や史実とは違う、または原作にはないシーンが目立ち始めてきた。どうやら、ドラマはいよいよ原作から離れて佳境へと突入していくようだ。
なお、ドラマについては7月4日放送の第7回が最終回であると報じられているほか、第7回についてのテレビ朝日の番組表を見ると、「"仕事"のために、少しずつ引き離されていく2人...」との記述があり、物語が完結することが示唆されている。これらの状況を総合すると、最終回では原作を超えた「超展開」が期待できるのではないだろうか。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)