「自粛期間で一変した」 “香川の復活”に現地絶賛「別格の選手であると思い出させた」
殊勲の先制点で勝利に貢献 「香川は才能と本来の一流ぶりを引き出した」
スペイン2部サラゴサはリーグ第33節でルーゴと対戦し、3-1で勝利を収めた。
MF香川真司は前半19分に約9カ月ぶりとなるゴールを決め、勝利に貢献。現地メディアは「香川が笑顔を取り戻した」と見出しを打ち、「自粛期間と検疫期間でパフォーマンスが一変した選手を挙げるとするなら、それは香川」と指摘している。
香川は今季からサラゴサに加入し、長年の夢だったスペインの舞台に立った。シーズン序盤に主力としてチームをけん引していたものの、徐々にベンチスタートの試合も増加。新型コロナウイルスの影響によりリーグは中断され、前節アルコルコン戦から再開されたが、1-3と敗れ、先発した香川もハーフタイムでの交代を強いられていた。
昇格を目指すうえで敵地のルーゴ戦は勝利が必須だったが、0-0で迎えた前半19分、日本人アタッカーが輝きを放つ。CKの流れからのこぼれ球に対し、香川は巧みなターンでボールを拾うと、右足を一閃。鋭いグラウンダーのシュートをゴール左隅に突き刺した。
約9ヶ月ぶりのゴールに歓喜を爆発させた香川だが、現地メディアも称賛の言葉を送っている。スペインメディア「El Desmarque」は「香川を天使と定義すべき。ルーゴ戦で日本人の素晴らしいゴール」と大々的に取り上げている。
スペイン紙「エラルド」は「香川が笑顔を取り戻した」と見出しを打ち、勝利に導いた先制点を「才能に満ちあふれた一撃」と絶賛。「自粛期間と検疫期間でパフォーマンスが一変した選手を挙げるとするなら、それは香川だ。完全に別格の選手であったことを思い出させた」と、リーグ再開で際立った存在となっていると強調している。
また、「サラゴサが最も必要としている時に、香川は才能と本来の一流ぶりを引き出し、決定的な存在となった」と指摘した。チームで立場を確立できていなかったことから、今季限りの退団が取り沙汰されていたが、香川らしさが全面に出たゴールで復活の狼煙を上げている。(Football ZONE web編集部)