阪神・藤浪晋太郎【写真:荒川祐史】

写真拡大

1985年に輝いて以来、現在まで34年間日本一の座から遠ざかっている

 プロ野球は新型コロナウイルスの影響で開幕が延期となり、いまだに日程が不透明となっている。オープン戦、練習試合と無観客での試合が続きモヤモヤしているファンも多いと思われるが、米スポーツ局「NBCスポーツ」は“斬新”な切り口でプロ野球の開幕延期を憂いている。

「新型コロナウイルスで阪神タイガースがカーネルの呪いを破ることができなくなるかもしれない」との見出しで特集された記事は、NPBが万が一2020年シーズンを行えなくなった場合を仮定した上で「阪神が今年呪いを破るチャンスがなくなる」と紹介している。

 1985年、阪神がリーグ優勝を決めた際に暴徒化した阪神ファンが当時優勝に大きく貢献したランディ・バース氏に似ていることからファストフード店「ケンタッキーフライドチキン」のカーネル・サンダース像を胴上げ。その後に道頓堀川へ投げ込み消息が不明となっていた。同年は日本一に輝いたものの、以来現在まで34年間日本一からは遠ざかっている。これを理由に「カーネルの呪い」という“都市伝説”が生まれた。2009年に遂にカーネル像が発見され、川底から引き上げられるも、いまだ「呪い」は解けていない。

 今季はボーア、サンズなど大砲候補の助っ人を補強するなど悲願の日本一へ向け戦力補強を行ってきた阪神だが、万が一シーズンが開幕しなければスタートラインに立つことすらできず、その願いも叶わなくなる。

 記事は「今年NPBのシーズンが行えることを願っている。日本の野球は非常に楽しく、それに加えて破らなければならない呪いもある」と無事の開幕を願いつつ、「結局のところ、ファストフード関連の呪いなど、野球では何でも起こり得る」とカーネルの呪いという奇妙な“都市伝説”を説明しながらプロ野球の開幕を祈念していた。(Full-Count編集部)