CBS MarketWatchによると、米保険大手のセントポール・トラベラーズが、同欧州大手のスイスのチューリッヒ・ファイナンシャル・サービシズとの合併を視野に協議を行っている模様だ。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル（電子版）が関係者の話として17日付で伝えた。合併が実現した場合、米保険大手AIG（アメリカン・インターナショナル・グループ）にとって脅威となる大企業が誕生する。

　　チューリッヒは、欧州でも最大規模の保険会社で、時価総額ベースでは336億ドルと、セント･ポールの299億ドルを上回っている。また、米企業による欧州企業の買収として最大規模。同紙によると、両社の広報担当者はともにコメントを避けている。

　　セント･ポールの株価は、ニューヨーク市場で17日、前日比3.3％安の41.55ドルで、競合するAIGは同0.6％安の68.82ドルで引けた。【了】