キックオフカンファレンスに出席した大分DF岩田智輝

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 キックオフカンファレンスの開幕カード紹介で登壇した大分トリニータのU-23日本代表DF岩田智輝は「愛と勇気で全力で戦うシーズンにしたい」と宣言した。先輩のFW三平和司から授かったという金言。「大分『愛』と、サポーターからもらう『勇気』です。今日からのキャッチフレーズです」と取材陣を笑わせた。

 定位置をつかんだ昨季は27試合に出場し、守備陣ながら4ゴール2アシストという数字を残した。「今年は二桁ゴールに絡みたい。チームで結果を残すことでオリンピックも見えてくるし、チームで結果を出さない限りは選ばれないと思っている」。熱意を隠さず、東京五輪出場への決意をにじませた。

「サッカー人生の通過点ですし、そこに選ばれるか選ばれないかでサッカー人生が大きく変わってくる大会」。昨年末は長崎合宿に招集され、ジャマイカ戦では9-0勝利に貢献したが、1月のAFC U-23選手権には招集されず。「出たかった気持ちは凄くあります。あのメンバーに入れていないので、自分はまだまだ。もっとプレーの質を上げて代表でも欠かせない存在になりたい」と力を込めた。

 大分の勝利に貢献することが、東京五輪メンバー入りへのアピールになる。チームは片野坂知宏監督の下、J1のステージで2年目を迎える。「チームのスタイルを変えずにどれだけ質を上げていけるか」と新シーズンを見据えた岩田は「(後ろで)つなぐだけというよりは状況に応じた判断をしていきたい」と意気込んだ。

(取材・文 佐藤亜希子)