■どんな仕事もゲンを担いで勝負に挑みます

笑顔が印象的な渡辺たかこさん(仮名)は開口一番、「私の人生はゲン担ぎ」だと言った。

不動産投資家 渡辺たかこさん(仮名・40代)

「財布は2年ごとに買い替えます。古くなったらパワースポットで砂に埋めるといい、と風水に詳しい知人から聞いたので、お古はハワイのパワースポットとして有名な海の砂浜に埋めました。もしかして犬が掘り返してしまっているかも(笑)」

現在愛用しているのは、金運がアップする金色の星がちりばめられたジミー チュウのもの。好みは小さなタイプだが、使うのは「お札を折らずに収納できることから縁起がいいといわれる長財布」と決めている。

お気に入りのルイ・ヴィトンのバッグには、お守りと、旧暦つきの手帳も入っていた。「暦の悪い日は仕事はしない」というから、運気を呼び込むための努力たるや、半端ではない。

とはいえ、運だけでお金を貯められたわけではない。彼女の反骨精神と商才があったからこそ、5億円もの資産を築くことができたのだ。

■大胆かつ慎重に。仕事に全力投球

大学卒業後に結婚し、専業主婦としての生活を送るも、2年後に離婚。

「そのとき、生きていくためにはキャリアが必要と決心しました。失敗しても復活できるのは今だけ! と気合を入れて働きましたね」

友人のツテでとある実業家の「パーソナルアシスタント」という職を得た渡辺さんは、秘書や通訳をしながら、ボスの仕事術をすばやく吸収。

「企業と企業をつなげるマッチングの手法を覚え、実践し、成功したら報酬をもらいました。シビアな仕事でしたが、人が何を欲しているかを常に考え、行動することで成功率は高まりました」

そこで得た資金をもとに、仮想通貨、株式、不動産などに、勝負師のごとく投資。運も味方をして、現在の資産に達したのである。

ところで、資産が「億」単位になったときはどんな気分だったろう。

「1億円の壁を越えたのは7年くらい前。うれしかった一方で、もっと稼ぎたいと思いましたね」

どこか男気も感じられる渡辺さんの悩みは、仕事に没頭すると身だしなみに気を使わなくなること。

「もともとしゃれっ気がないので、強制的にデパートのクレジットカードをつくりました。それが手元にあると、洋服を買わなきゃと思い出せる。資産を増やすだけではなく、きれいを保つことも大事ですから」

そうすがすがしい声で話す渡辺さんから、お金を貯めることの楽しさがしみじみと伝わってきた。

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渡辺たかこ
不動産投資家
イギリスの大学を卒業し、帰国して結婚。専業主婦に徹するも、2年後に離婚。とある実業家のパーソナルアシスタントを経て、現在は、個人で不動産投資を主軸にしながら、着々と資産を増やし続ける。

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■▼バッグの中身

■▼お財布の中身

(安井 洋子 撮影=平松唯加子)