4試合4ゴールのFC東京MF久保建英

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[6.1 J1第14節 FC東京3-1大分 味スタ]

 リーグ戦初ゴールから4試合で4得点、FC東京MF久保建英が止まらない。この日はプロ入り後初めての1試合2ゴールを記録し、上位対決での勝利に貢献。首位を独走するチームを先頭に立って牽引している。

 しかし、本人は至って冷静だ。試合後の囲み取材で自身の評価を問われると「悪くなかった」「前節と比べたら全然良かった」と答えるのみで、満足した様子は見せず。自身の献身的なプレッシングが2ゴールに結びついたことについても「試合前にチームで言われたこと」とあっさり言ってのけた。

 今季は開幕から好パフォーマンスを続けていたが、10試合目までは得点なし。しかし、5月12日のJ1第11節磐田戦でリーグ戦初ゴールを記録すると、18日の翌12節にも1ゴール、1試合のノーゴールを挟んでこの日も2得点と、初ゴールが決まってからは結果もついてくるようになった。

 だが、そうした見方にも明確な意思表示をする。「(初ゴールで)変わったのはJリーグの公式で自分の名前を見たときに『1』って書いてあることくらいで、特にそれ以外は変わったことはない。チャンスがある試合はあるし、ない試合はない。たまたま入ったんだと思う」。なお、直近4ゴールのために放ったシュートは公式記録上4本。100%の精度が「たまたま」であるはずはないが。

(取材・文 竹内達也)