誤審で得点認められずも…湘南を逆転勝利へと導いた“ワンプレー”
[5.17 J1第12節 浦和2-3湘南 埼玉]
反撃の狼煙を上げるゴールが生まれたと思われた。歓喜の輪が広がったが、得点は認められずにプレーは続行されていた。危機が訪れた湘南ベルマーレを救ったのが、DF坂圭祐とGK秋元陽太だった。
0-2と浦和にリードを許して迎えた前半31分だった。MF梅崎司の縦パスを受けたMF杉岡大暉がMF宇賀神友弥に寄せられながらも粘り強くキープし、左足からシュートを放つ。右ポストに当たったボールは逆サイドのネットを揺らし、1点差に詰め寄るゴールが生まれたと思われた。
湘南の選手たちは喜びを表し、浦和の選手たちは肩を落としていたが、山本雄大主審は得点を認めず。ゴールから遠かった浦和の選手たちは、得点が認められないことでプレーを続行し、カウンターから湘南ゴールに迫った。
湘南の多くの選手は杉岡と喜びを分かち合っており、ゴールへと向かう浦和の選手が3人に対し、湘南のゴール前には坂と秋元の2人しかいない。ゴールが認められなかった直後。状況を把握するのは難しく、集中を切らしていてもおかしくない場面だったが、坂がMFマルティノスのシュートコースを塞ぎ、秋元がFWアンドリュー・ナバウトとの1対1をストップして3点目を許さなかった。
誤審はあったものの、ここで得点を許さなかったことが逆転勝利につながったと杉岡は感じており、「あそこで止めていなかったら0-3になっていた、逆転は難しかった」と語る。そして、劇的な決勝点を奪ったDF山根視来も「あれが決まっていたらゲームは終わっていた」と振り返ったように、追加点を許さなかったことが「今日のポイントだった」。
試合を終わらせなかった“ワンプレー”から逆転勝利は生まれたが、誤審にはもちろん納得していない。ゴールが認められなかった杉岡は、「世界的に見てもVARはいろいろと物議をかもしているけど、ゴールラインテクノロジーは来年にでも導入してほしい気持ちがある」と厳しい表情を見せた。
(取材・文 折戸岳彦)
反撃の狼煙を上げるゴールが生まれたと思われた。歓喜の輪が広がったが、得点は認められずにプレーは続行されていた。危機が訪れた湘南ベルマーレを救ったのが、DF坂圭祐とGK秋元陽太だった。
0-2と浦和にリードを許して迎えた前半31分だった。MF梅崎司の縦パスを受けたMF杉岡大暉がMF宇賀神友弥に寄せられながらも粘り強くキープし、左足からシュートを放つ。右ポストに当たったボールは逆サイドのネットを揺らし、1点差に詰め寄るゴールが生まれたと思われた。
湘南の多くの選手は杉岡と喜びを分かち合っており、ゴールへと向かう浦和の選手が3人に対し、湘南のゴール前には坂と秋元の2人しかいない。ゴールが認められなかった直後。状況を把握するのは難しく、集中を切らしていてもおかしくない場面だったが、坂がMFマルティノスのシュートコースを塞ぎ、秋元がFWアンドリュー・ナバウトとの1対1をストップして3点目を許さなかった。
誤審はあったものの、ここで得点を許さなかったことが逆転勝利につながったと杉岡は感じており、「あそこで止めていなかったら0-3になっていた、逆転は難しかった」と語る。そして、劇的な決勝点を奪ったDF山根視来も「あれが決まっていたらゲームは終わっていた」と振り返ったように、追加点を許さなかったことが「今日のポイントだった」。
試合を終わらせなかった“ワンプレー”から逆転勝利は生まれたが、誤審にはもちろん納得していない。ゴールが認められなかった杉岡は、「世界的に見てもVARはいろいろと物議をかもしているけど、ゴールラインテクノロジーは来年にでも導入してほしい気持ちがある」と厳しい表情を見せた。
(取材・文 折戸岳彦)