できるだけ健康に暮らして長生きしたい、という願いを持つ人は多いはず。そんな人のために、「長生きするために科学者がオススメする5つの生活習慣」について、アメリカのニュース雑誌「Time」のウェブ版がまとめています。

Want to Live Longer? Science Says to Do These 5 Things | Time

http://time.com/5543459/longevity-live-longer/

◆1:健康的な食生活

食生活は長寿と関連しています。多くの果物と野菜、全粒粉、ナッツ類、魚などを含み、砂糖や赤身肉が控えめな地中海式食事法を続けることで、長寿を含む多くの健康効果が期待できると研究によって示唆されています。健康的な食事が長寿をもたらす一方、砂糖や加工食品、揚げ物などを多く食べることは慢性疾患などのリスクを高めるとのこと。

また、これまでの人生で健康的な食生活を送っていなくても、気持ちを入れ替えて食生活を改めることが健康を増進することも知られています。2017年の研究では、実験開始前より20%多く健康的な食品を食べるようにした人々は、12年間の追跡調査で死亡リスクが17%減少したことがわかっています。



◆2:定期的に運動する

定期的な運動は心臓や血管の機能を向上させ、身体的な健康やメンタルヘルスに好影響を与え、寿命を延ばす要因に助けになります。アメリカ合衆国保健福祉省が定めたガイドラインでは、1週間あたり75分の激しい運動または150分の適度な運動を行い、週2回の筋力トレーニングが健康を維持し、長生きするために必要だとされています。

しかし、運動が体にいいことはわかっていても、なかなかしっかり運動する時間が取りにくいという人も多いはず。2018年の研究では、ウォーキングや掃除といった非常に軽い運動であっても、高齢の男性や女性の寿命を延ばす効果があることがわかっています。また、1日30分ほど座らずに体を動かしてみるだけでも、早期死亡リスクを17%も減少させるという研究結果も発表されており、これまで運動する習慣がない人も新たに少しずつ運動の習慣を付けることで寿命が延びるとのこと。



by bruce mars

◆3:適切な体重を維持する

健康的な食生活や適度な運動は、人々が体重を適正に保つことを助けます。ボディマス指数(BMI)が適正である18.5〜24.9の範囲に収まっている人々は、肥満の人々よりも長生きできる可能性が高まります。

肥満は2型糖尿病や心血管疾患、ガンなどの慢性疾患と関連していることが知られています。たとえば2018年の研究では、アメリカでは年間あたり18.6万人が肥満が原因によって亡くなっており、平均寿命を1年下げていると判明しました。



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◆4:飲酒量を減らす

長年にわたって「適度な飲酒は体にいい」といわれてきましたが、近年では適量の飲酒であっても脳卒中のリスクが高まるという研究結果が発表されるなど、科学者らは飲酒に対してより慎重な立場を取るようになっています。

2018年に行われたメタアナリシスでは、アルコール中毒やガン、交通事故といったリスクを加味した結果、総合的にいえば飲酒がもたらすメリットよりもデメリットが上回ると結論づけられました。



by Tembela Bohle

◆5:禁煙

喫煙習慣は肺ガンや口腔ガン、心臓発作、脳卒中などのリスクを高めるなど、深刻な健康上の問題と関連しています。そのため、長生きしたいのであればたばこを吸わないか、すでに喫煙習慣があるならできるだけ早く禁煙することが重要だと研究者らは述べています。



by Aphiwat chuangchoem