室屋成(撮影:佐野美樹/PICSPORT)

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ウズベキスタン戦でアジアカップに初出場し、武藤嘉紀のゴールをアシストして結果を出した。だが続くサウジアラビア戦では再び控えに回った。ストレスを感じたのではないか。そう聞くと室屋成は微笑みながら答えた。

「全然ないです(笑)。(酒井)宏樹君は本当にすごい選手ですし、そんな1試合よかっただけで出られる場所だとは思ってないので。引き続き高いパフォーマンスを、自分が成長するためにやり続けるだけかと思います」

サウジアラビア戦から中2日で迎えるベトナム戦では、相手とともに疲労とも戦わなければならない。その意味ではサウジアラビア戦に出ていない選手には出場のチャンスが巡ってきていると言えるだろう。

「(選手を)決めるのは監督ですが、チャンスがあれば期待に応えたいですし、そういう準備はサウジアラビア戦に出てない選手全員ができていると思いますし、こういう大会では出ていない選手が大事になってくるので、そういう意味では全員が準備しなければいけないと思います」

特に室屋がポジションを争う酒井は、サウジアラビア戦の終盤で足が痙攣している様子だった。そのため室屋が先発するのではないか。そういう思惑があったのか、室屋の前には多くの報道陣が詰めかけたが、室屋は気負うことなく、いつもどおり淡々と、だがしっかりと決意表明をした。

「監督が決めることなのでどうなるかわかりませんが、チャンスがもらえれば結果を残したいと思いますし、チームが勝つための力になりたいと思います」

【文:森雅史/日本蹴球合同会社、撮影:佐野美樹/PICSPORT】