″生クリームに頼らない″がクレープの新定番?お酒と合わせる「大人クレープ」の魅力
こんにちは。クレープ大好きプロレスラー、略して“クレープロレスラー”三富政行です。
Rettyグルメニュースでのクレープ連載、第7回では「カフェ ティー(Cafe T)」(駒込)を訪れました。
本郷通りを西ヶ原方面に歩いて、通りを1本入ったところに佇む、隠れ家的なお店です。デートにもってこいかも。
いい恋愛をしている気分になる大人クレープ
まずは、「スタンダードクレープ」というシンプルなクレープメニューから、「塩キャラメル」(600円・税込)をいただきます。総括すると、恋愛中の気分になるクレープです、これは。
運ばれてきたとき、ビジュアルのインパクトに一目惚れしました。食べてみると、ただ甘いだけではない、塩味の効いたキャラメルソースに「おっ!」となります。
程よくもちっとしたクレープ生地も、塩っぽさがあるのかと思いきや、噛めば噛むほど甘みが出てきて、ソースの塩感と生地の甘さの融合に感動。衝撃を受けました。
この感覚、恋愛に近くないですか? 一目惚れを経て初デートに至ったときは、ドキドキする刺激的な時間を過ごすけど、付き合いが深まるにつれて、相手の優しさを好きになって、落ち着いたときを過ごす……みたいな。
すごく良い恋愛をしている、という印象。飽きないんですよね。というのは、生クリームで勝負しないクレープだからだと思います。
このクレープは塩キャラメルとバターっていう、シンプルな要素でできています。バターはキャラメルソースや生地を見守る存在。
オーナーの田邉仁さんに話を聞くと、「生クリームに頼ることなく、甘すぎないソースで楽しめる大人の味を目指しました」とおっしゃっていました。
食後のデザートとして、ワインや甘めな食後酒と楽しむ方もいるそうです。通常は2枚セットで提供されますが、食後は1枚で提供してもらえるんだとか。
クレープをお酒と一緒にいただく、というのは新しい食べ方だと思います。次回は僕もワインとあわせていただきたいですね!
大人だからこそわかる魅力が詰まったクレープ
続いていただくのは、「スペシャルクレープ(数量限定)」から「八王子産パッションフルーツとヨーグルトソース・バニラアイス」(800円・税込)。
※スペシャルクレープは季節のフルーツで作るため、こちらは八王子産パッションフルーツの仕入れが終わると別メニューに変わります。
日本だと主に沖縄で生産されている、南国生まれの「パッションフルーツ」ですが、こちらは八王子産のパッションフルーツが使われています。
僕もなじみがないんですが、パッションフルーツって、あまり知らない方も多いと思います。丸い果実にはゼリー状の果肉と種が入っています。
この種も食べられるんです。クレープと一緒に食べると、ぷちぷちした食感とジューシーで甘酸っぱい味を楽しめます。
こちらは一言で言うなら、「大人の遊園地」ですね。生クリームやアイス、ケーキなどが乗った、いわゆる原宿系のクレープとは対照的。
そういうのもいいんですけど、このクレープは大人だからこそわかる魅力が詰まった一品ですよね。子ども向けではない、というか。
たとえば、普通の生クリームより黄色っぽい、バニラアイスの下に添えられているクリームは、チーズ入りの生クリームなんですよ。
普通の生クリームを食べ慣れた大人としては、「なにこれ!」って反応しちゃいますからね。甘いだけじゃない、優しい味わいに惹かれます。
そういう変わり種の素材を使いながらも、バニラアイスというメジャーな素材も使っていて。お酒とも合う大人なクレープだと思います。
もしお酒と一緒にいただくなら、モスコミュールやジントニックなど、さっぱりしたものを選びます。一方で、バーボンと合わせても、ギャップを楽しめそうな気がします。
華やかなベテランレスラーを連想するクレープ
1品目からは、クラシカルなプロレスを連想します。たとえば、藤原喜明さんVS藤波辰爾さんのような超ベテラン同士、中堅〜ベテランになってもシンプルな黒パンをコスチュームに選んでいる選手同士が闘っているような感じ。
2品目からは、華やかさがあって、かつ年齢を重ねた選手同士が闘うプロレスを連想します。武藤敬司さんがプロデュースする、ベテラン選手だけが出場できる「PRO-WRESTLING MASTERS」が良い例だと思います。
経験を積み重ねたベテランは、引き出しの数も多いです。技の数(手数)や目立つ技(大技)を多く繰り出す若手を、たったの一発で倒すこともある。厳選した技数で観客の記憶に残る試合をする……それも彼らの魅力ですよね。
もし2品目のクレープにチーズケーキが乗っていたら、大技で勝負しようとしたなと思っちゃいます。美味しいんですけど、普通な感じもして、印象に残りづらいんじゃないかと。
でも、チーズ入りの生クリームだと、そうは思わないんです。生クリームとチーズのクセが両方消えて、まったく新しいものが誕生しているので。
それに加えて、安定した存在感を示すマンゴーソースとヨーグルトソース。素材を厳選している点が素晴らしいですよね。今回もクレープを食べながら、プロレスのことを考えさせられました。
カフェ
■三富政行選手の試合情報
【試合】「魔界」
【日時】2018年10月19日(金)
【会場】新木場1stリングその他、直近の試合スケジュールは三富選手のTwitterからご確認ください!
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