出番なしの長谷部誠、ともに苦境の香川真司とは「励まし合いながら」

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 MF長谷部誠が所属するフランクフルトは、14日のブンデスリーガ第3節で、MF香川真司が所属するドルトムントに1−3で敗れた。長谷部は、今シーズンのリーグ戦で初のベンチ入りを果たしたが、最後まで出番は回ってこなかった。それでも試合後、「とにかく我慢しながら、来るチャンスをしっかりとつかみたい」と意欲を示した。

 長谷部はリーグ開幕前に、ドイツ・スーパーカップとDFBポカール1回戦の公式戦2試合にフル出場。アドルフ・ヒュッター新監督のもとでも、信頼は揺るがないものと思われたが、その2試合でチームが連敗を喫したことで状況が一転した。「最初の2試合でうまくいかなくて、フォーメーションを4バックに変えて、そこからボランチで監督が好んで使う選手の中に、自分がなかなか入っていけていないのは感じている。(監督が好むのは)とにかく走れて、相手を潰せる選手。ただ自分の強みは、どちらかというと、もっとボールを触って、チームを落ち着かせるところだと思う」。

 厳しい状況ではあるが、ボジション奪取への自信はある。「きょうの試合でも、そういう(落ち着かせる)ところでチームはちょっとうまくいっていないなと感じていたので、チャンスを与えられれば、やれるなという部分もある。とにかく我慢しながら、来るチャンスをしっかりとつかみたい」。20日にはヨーロッパリーグ初戦を迎え、この約3週間で7試合という過密日程を強いられるため「連戦なので、その中でケガ人も結構多くて、こういうなかでチャンスは来ると思う」と気を引き締めた。

 試合終了後には、開幕からメンバー外が続く香川とベンチで雑談していた。「真司とはお互いの近況を話したりとか、いろんな話をしました。彼も同じような我慢のしどきかもしれないですけど、そのへんは励まし合いながら、そんな話をしていました」と2人で気合を入れ合ったようだ。