28日放送、毎日放送「せやねん!」に、野球解説者の藪恵壹氏が出演。セントラルリーグで5位と苦しむ阪神タイガースに、まだ希望はあると主張した。

首位を快走する広島東洋カープに大きく差をつけられている阪神。だが、藪氏は阪神の「ヴィジター」での強さを指摘した。なお、藪氏は「ビジター」ではなく「ヴィジター」と「V」を重視している。

例えば、ロサリオは甲子園で打率.196、本塁打なしの8打点と惨たんたる成績だが、ナゴヤドームでは打率.400、横浜スタジアムでは打率.300で3本塁打を記録。ほかにも、横浜スタジアムでは糸井嘉男や福留孝介らも4割近い打率を誇るという。

実際、甲子園で18勝27敗と大きく負け越している阪神だが、ヴィジターでは20勝18敗。じつはセ・リーグで唯一、ヴィジターで勝ち越している。

そして、京セラドームでの広島戦などはあるが、阪神は8月下旬まで甲子園での試合がない。夏の高校野球があるからだ。この「死のロード」こそが、鍵を握るという。

藪氏は28日から8月26日までの24試合を「16勝8敗」で乗り切ると予想。「死のロード」が終わるころには、借金を完済していると主張した。

そのために必要なのは、「凡事徹底」。当たり前のことを当たり前のようにやることが大切という。藪氏はその例として、「一塁までの全力疾走」「練習中に暑くなったときに帽子をしっかり被って練習する」「ユニフォームの一番上のボタンを留める」などを挙げている。

スタジオには困惑や笑いが生まれたが、藪氏は「小さいことからコツコツやっていく」ことこそが大事だと強調した。