「チェルシー、アザールの代役になりうる5人の補強候補」
今ワールドカップでも素晴らしい活躍を見せたベルギー代表エデン・アザール。
彼はチェルシーからレアル・マドリーへ移籍するのではないかと伝えられている。
ここでは、『sportskeeda』による「アザールの代役になりうる5人の補強候補たち」を見てみよう。
ドリース・メルテンス(ナポリ/ベルギー代表)
チェルシーはマウリツィオ・サッリ監督の古巣ナポリからジョルジーニョを引き抜いており、メルテンスにも同じことが起こりうるかもしれない。
彼はサッリのもとでブレイクし、この2年で46ゴールを叩き出した。ナポリでのメルテンスはアザールと似たような役割を担っている。
ただ、31歳であることから代役としては短期的なものになるだろう。とはいえ、30代から最盛期を迎えており、ステレオタイプな見方に抗っている。それでもトップレベルでプレーできるのは、あと1,2年かもしれないが。
チェルシーが獲得に動いた場合、リスクは低い。彼のリリース条項は2470万ポンド(36億円)と比較的安価なためだ。
もし今夏にスタンフォード・ブリッジへ来たとしても、それほど驚きはない。
イルビン・ロサーノ(PSV/メキシコ代表)
数か月前まではあまり知られていなかったロサーノだが、ワールドカップでの活躍によって今最もホットな選手になっている。
昨季はPSVへ移籍すると、リーグ戦29試合で17ゴールを叩き出した。だが、世界最高の舞台でやれることを見せつけたことで、ビッグクラブからの関心が集まり出すことに。
アザールとはプレースタイルが似ており、左からカットインで何度もゴールを奪っている。
今ワールドカップにおける最速選手のひとりでもあり、そういった選手はどんなクラブも欲しがるだろう。
ただ、まだ22歳とキャリアが浅いにもかかわらず、これまでに8度もレッドカードを受けており、かつてはその気質が懸念されたことも。それに加えて経験の浅さもチェルシーにとってはリスクになるかもしれない。
レオン・ベイリー(レヴァークーゼン/ジャマイカ)
現在、ヨーロッパで最も話題になっている選手のひとりであるベイリー。
ワールドカップ前には彼がどこの代表国を選ぶのかも話題になった。生まれ故郷であるジャマイカ代表でのプレーは保留している一方、ベルギー代表とイングランド代表も選択可能だとされていたためだ。
両国が彼を欲しがったことに驚きはなかった。まだ20歳という若さながら、今後数年でどれほどいい選手になれるかということをすでに証明している。
チェルシーからの関心も驚きではないだろう。彼がブンデスに移籍する前の2017年1月に、チェルシーとマンチェスター・ユナイテッドは獲得に興味を示していた。
そんなベイリーにはトッププレイヤーになるための素質が全て備わっている。速くてトリッキーなウィンガーだが、最高レベルに至るには改善点も。
まだ成長過程にあるため、チェルシーとしては(獲得したとしても)数年待つ必要があるかもしれない。だが、投資する価値はあるはずだ。
ギャレス・ベイル(レアル・マドリー/ウェールズ代表)
彼は注目の存在だ。絶対的な地位を与えられなかったレアル・マドリーから去る可能性があったが、ロナウドの退団とフレン・ロペテキ新監督の就任によって、もう1年は残るかもしれないからだ。
29歳になったベイルはピークにあり、毎週の出場が保障されている場所に行きたがっているはず。
その能力に疑いの余地はない。怪我のために26試合の出場に留まった昨季も16ゴールを叩き出している。そして、CL決勝では驚愕のバイシクルシュートを決めて、最高の形でシーズンを締めくくった。
この夏にチェルシーが獲得できうる選手で彼以上の存在はあまりいない。
好調時のベイルは世界最高だが、問題は怪我がちであること。チェルシーはどれほど起用できるのかを懸念するかもしれない。
ウィルフリード・ザハ(クリスタル・パレス/コートジボワール代表)
ザハは今回の5人のなかではワイルドカードかもしれない。
彼は他の4人のような数字は持っていないが、パレスでの重要性は見る価値がある。昨季のパレスはザハなしの9試合ではひとつも勝てなかったのだ。そして、チームのプレミアリーグ残留において決定的な役割を果たした。
そのザハにはチェルシーにとって魅力的であろう資質が揃っている。スピードがあり、ダイレクトで、そして得点力もある。
周りのチームメイトたちがよりいい選手になった場合にプレーレベルが上がる選手もいる。もし、ザハがチェルシーに行った場合もそうなりうるだろう。
2013年にマンチェスター・ユナイテッドに移籍した際には場違いに見えた(そのレベルになかった)ことを懸念している者もいるかもしれない。だが、彼はそれから成熟を見せている。