10日、テレビ朝日「報道ステーション」では「松坂世代の現在地」と題し、ロッテ、阪神、DeNAで活躍したプロ野球選手・久保康友の現在を伝えた。昨年、DeNAを自由に契約になった久保は、今季よりアメリカの独立リーグに挑戦。今月10日には、独立リーグの中でも高いレベルにあるアトランティック・リーグのシュガーランドへ移籍が発表された。

37歳になっても現役にこだわり、過酷な環境も厭わずプレーを続ける久保。同世代の象徴でもあり、今季中日で復活を遂げた松坂大輔については、「彼だけにしかわからないケガの経験で、なおかつ復活してさらに上(一軍)で3勝して」と称えながらも、「僕は僕だけにしかできない経験がある」と同じプロ野球選手としての対抗心を垣間見せた。

そんな久保は、関西大学第一高校のエースとして出場した1998年の選抜の決勝戦で松坂と対戦している。この時の印象を「やっぱり別格でしたね。(松坂に)本気出させたいなと思ったんですけど、あっさりやられました。遊ばれていました。本気でもうちょっとやって欲しかったですね」と振り返ると、「彼がいるだけで同じ世代に生まれてきただけで注目されるのでラッキーやなと思ってました。乗っかってましたね。松坂世代に」と笑った。

それでも社会人野球を経て24歳でプロ野球入りした久保は、国内で3球団を渡り、それぞれの球団で2桁勝利をあげるなど彼にしかできない野球人生を歩んでいる。前述した通り、現在は新たな挑戦に踏み出している久保は、「大輔は勝ちたいとか数字を残したいとか、すごくあるじゃないですか」と前置きすると、「僕もあれぐらい強い思いで何かをしたい。トライしたい。ここに居続けたいと思うものを探したい」などとあくなきチャレンジを口にした。