納豆入りたい焼き「大粒納豆」(セガエンタテインメント提供)

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 たい焼きを割ると、あんこではなく、ネバネバした納豆が…。セガエンタテインメント(東京都大田区)は7月1〜13日、納豆入りのたい焼き「セガのたい焼き『大粒納豆』」(税込み250円)を数量限定で販売します。

 使用する納豆は、全国納豆鑑評会で最優秀賞を受賞した内藤食品工業(北海道室蘭市)の「おらが街」納豆1パック分(約45グラム)。セガエンタテインメントが運営するたい焼き店「セガのたい焼 池袋店」(東京都豊島区東池袋1)で平日50食、土日100食限定で提供します。

納豆好き」と「ゲーム好き」の交流から誕生

 両社がつながったきっかけは2017年の「納豆の日」(7月10日)に、セガ公式ツイッターに投稿された納豆に関する歌に対し、内藤食品工業のツイッター担当者が「面白いですね」と返信したこと。

 セガエンタテインメントの広報担当者によると、返信をきっかけに納豆好きのセガ公式ツイッター担当者と、ゲーム好きの内藤食品工業ツイッター担当者とのSNS上でのやり取りが始まり、その後、内藤食品工業担当者がセガのイベントに参加するなどして交流が深化。その中で「納豆を使って何かできないか」との話が出て、2018年3月末に納豆入りたい焼きの開発に着手したそうです。

 完成までには試行錯誤がありました。内藤食品工業では、北海道産大豆を100%使った「おらが街」以外にも8種類の納豆を製造しており、どの納豆が最もたい焼きに合うのか研究しました。当初は1パックの半分しかたい焼きに入れられなかったので、どのように生地にのせれば1パック分を包むことができるかなど、何度も試作を繰り返したそうです。

 その結果、大豆本来の甘さと、軟らかくふっくらとした食感が楽しめる「おらが街」納豆1パック分をたい焼きに入れることに。納豆の良さを生かすため、あえて調味タレは混ぜていません。

 ただ、平日は50食限定、土日は100食限定と数量が限られています。他のたい焼きと異なり、粘り気のある納豆をたい焼きの生地にのせるので焼き上げに手間暇がかかるためです。お勧めの食べ方は、そのままかぶりついて、納豆そのものの味や食感を楽しむこと。ほのかな甘みと納豆本来の味を楽しんだ後は、購入時に付く「だし醤油」をかけると、深みのある味へと変化するそうです。

 セガエンタテインメントでは2015年から「食とエンタテインメントの融合」をテーマに、カフェなど飲食事業も展開しており、2018年3月からは、たい焼き店の運営も始めました。納豆入りのたい焼きもその一環です。通年販売について、セガエンタテインメント広報担当者は「評判次第で検討します」と話しています。