本田がW杯メンバー選考で持論 「ただ選ばれるだけ」に問題提起…最大の焦点は?
「選ばれるだけのW杯ならなんの意味もない」と断言
メキシコ1部パチューカのFW本田圭佑は、日本代表3月シリーズ(23日マリ戦、27日ウクライナ戦)のメンバーに選出された。
半年ぶりの代表復帰となったレフティーだが、「選ばれるためだけのワールドカップ(W杯)ならなんの意味もない」と断言。6月のロシアW杯メンバー選考について持論を展開している。
昨年9月5日のロシアW杯最終予選サウジアラビア戦以来の代表返り咲きを果たした本田。現時点でW杯メンバー入りは不透明だが、早くも本選を見据えたコメントを言い放っている。一つのポイントは「目的をW杯に設定した場合、自分がどういった形で3度目のW杯を迎えるべきなのか」だという。
本田は2010年南アフリカW杯、14年ブラジルW杯と2大会連続で出場。さらに2大会連続初戦で先制弾を叩き込むなど、大舞台で圧倒的な勝負強さを見せつけてきた。そんな“持っている男”が「(W杯メンバーに)選ばれる選ばれないは度外視して、選ばれるためだけのW杯ならなんの意味もない」と明かしている。
本田は「それ(W杯メンバー選考)が議論に上がりすぎ」と指摘。自身のスタイルを貫くと宣言し、「それで選ばれなかった場合、なんの後悔もない」と言い切った。そうした発言は、全てW杯本大会を見据えているからに他ならない。
本田の自負「いつも自分は…」
あくまでもメンバー選考は通過点であり、最大の焦点はW杯本大会でチームとして好成績を残すこと。本田はその一点にのみ意識を向けていると強調している。だからこそ「ただ選ばれるためだけのこの3月の2試合でもない」というコメントを残しているのだ。
「いつも自分はW杯で勝つためにやってきた」と自負する本田。「実際に予選(W杯グループリーグ)3試合で何をするのかというのが大事。そしてそれは11人だけじゃない」と、チームとしていかに好成績を残すために注力できるかを、重要なポイントとして挙げている。
自身がW杯メンバーから落選するケースも想定している本田だが、その視線は間違いなくキャリア三度目となるW杯出場を見据えているようだ。
(大木 勇(Football ZONE web編集部) / Isamu Oki)