鏡の直撃を受け2歳女児が死亡(画像は『WNCN.com 2018年3月3日付「Toddler girl dies after mirror falls on her at shoe store」』のスクリーンショット)

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店側はなぜ安全面の確認を怠ったのか。このほど米ジョージア州にある靴店の鏡が、2歳女児めがけて直撃。その後女児は、搬送先の病院で死亡するという悲劇が起こった。『WNCN.com』『WSB-TV』『Fox 5 NY』などが伝えている。

3月2日の夜、ジョージア州クレイトン郡リバーデールにある靴店「Payless Shoe Store(ペイレス・シューストア)」で、母親に連れられて来ていたイフラー・シディークちゃん(2歳)に突然の悲劇が襲いかかった。

試着した靴を見るための大人の等身大ほどの長方形の鏡が、突如イフラーちゃんめがけて倒れてきたのである。重い鏡の直撃で後頭部を強打したイフラーちゃんは、その場に倒れた。

この時、隣の店「MetroPCS」で働いていたラティーシャ・カルパトリックさんは、靴店からの尋常ならざる悲鳴を聞き、駆け付けた。するとそこには出血して動かなくなっていたイフラーちゃんがいたという。

「母親の叫びを聞いてすぐに店に行きました。ドアの周りには多くの人が集まっていましたが、私が店内に入ると、女の子が血を流して倒れていて息をしていないように見えました。」

ラティーシャさんは警察に通報し、駆け付けた救急隊員らがイフラーちゃんを直ちに病院へと搬送した。しかし内部出血が激しく外傷性心肺停止となったイフラーちゃんは、1時間後に死亡が確認された。

3日の午後、イフラーちゃんの父モーシンさんは深い悲しみの中「娘を失ってしまい、私も死んだような気持ちです」と『Fox 5 NY』に語っている。娘の事故を目の当たりにした母親は、ショックのあまり言葉もない状態のようだ。イフラーちゃんのいとこにあたるエーキッブ・イフタカーさん(20歳)は、心中をこのように吐露した。

「全く予想もしない出来事に、家族全員が大きな悲しみとショックを受けています。二度とこのような事故が起こらないようにしてほしい。他の子がこんな悲劇に襲われるのを見たくはありません。みんなイフラーを見ると笑顔になるほど、イフラーはとても人から好かれていて可愛い子でした。」

一家の疑問は「店側がなぜ、鏡を安全に固定していなかったのか」ということだが、現時点では納得のいく答えは得られていない。悲劇の現場となった「Payless Shoe Store」側は、以下のような声明文を発表している。

「このたび悲劇に見舞われたイフラーちゃん一家には心からお悔やみ申し上げます。当店も今回の事故を悲しみ、現在は警察当局に協力して事故の解明に尽力しております。」

なお、昨年7月にはニューヨーク・マンハッタンのタイムズスクエアにあるヒルトンホテルからガラスパネルが落下し車2台を直撃する事故が発生したが、幸いにも車内にいた人たちは無傷であったことが報告された。

画像は『WNCN.com 2018年3月3日付「Toddler girl dies after mirror falls on her at shoe store」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)