CBS MarketWatchによると、12日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で、米国標準油種であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の11月物は、米エネルギー省のEIA（米エネルギー情報局）が同日発表した月間エネルギー見通しで、2005年と2006年の石油需要の伸びが年平均で1.8％増と引き続き、高水準になるとの見通しを発表したことに加え、IEA（国際エネルギー機関）が11日、2006年の石油消費が強まるとの見通しを発表したことを受け、石油の需要逼迫懸念が強まり、一時1バレル＝64.70ドルまで上昇した後、前日比59セント高の1バレル＝64.12ドルとなり、10月3日以来の高値で続伸して引けた。

　　また、EIAは、今冬の暖房費の家計負担について、全米の約55％の世帯が使用している天然ガスが前年同期比48％増加するとの見通しを発表した。暖房油については同32％増、プロパンガスも30％の負担増になるとしている。

天然ガス11月物は、前日比0.05セント高とほぼ変わらず、100万Btu＝13.524ドルで、ガソリン11月物は同0.56セント安の1ガロン＝1.8276ドルと反落、暖房油も同0.22セント安の1ガロン＝2.0157ドルと反落して引けた。

　　米エネルギー省は13日、7日の週までの石油週間在庫を発表する予定で、市場予想では、石油在庫が7週間ぶりに増加に転じると見られている。【了】