日本ではレンタルビジネスが発展している。家はもちろん、車や生活用品、ブランド品のバッグ、さらには結婚式の参列者、そして、友達まで「レンタル」することができると中国人が驚いている。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国では非現金決済の急速な普及とともに様々なシェアビジネスが登場している。たとえば、シェアサイクルは中国で大成功を収めたシェアビジネスの1つと言えるだろう。そこらじゅうに停めてある自転車に付いているQRコードをスマートフォンで読み取ると自動的に開錠され、乗った時間に応じて料金が加算され、自動で決済される仕組みだ。そして、どこでも乗り捨てることができるという利便性から、中国で急速に広まった。

 レンタルやシェアといったビジネスが急拡大している中国だが、中国メディアの今日頭条は11日、日本で暮らす中国人の見解として、日本では「借りられないものは思いつかない」と主張し、日本でのレンタルビジネスは中国以上に発展していると伝えている。

 記事はまず、日本と中国では借りることに対する意識が大きく違っていることを紹介。たとえば、中国人にとって最も重要なものの1つである「家」については、良い仕事に就いたり安定した結婚生活をおくるために、親の援助のもと大学を卒業後すぐに購入すると紹介。これは自動車も同様だと指摘した。一方、日本では大学を卒業してすぐに家を買う人は非常に稀で、「賃貸」が主流であることを紹介した。

 こうした点からも分かるとおり、日本人は「お金で借りる」文化が生活に根付いているとし、家はもちろん、車や生活用品、ブランド品のバッグ、さらには結婚式の参列者、そして、友達まで「レンタル」することができることを紹介。日本では「思いつくもののほとんどすべてにおいて、レンタルサービスが存在していることに驚かざるを得ない」と伝えている。

 確かに日本では借りられないものはないと言って良いほどレンタルビジネスが発展している。だが、中国にも「中国ならでは」のレンタルビジネスがある。中国では晩婚化が進んでいるほか、人口構造的に男性が女性よりも多いという問題があるため、結婚できない男性が増えているのだが、家族や親族から結婚を急かさせるので帰省したくないという人が少なくない。こうした人向けに中国では一緒に帰省するなどして、家族に安心してもらうための「レンタル彼女」なるサービスがあって、非常に独特で中国らしいレンタルビジネスだと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)