ここ数日、静岡県袋井市のご当地料理「たまごふわふわ」が話題になっている。ツイッターで話題になるのはもちろん、2018年2月8日には、フリー素材サイト「いらすとや」にも「たまごふわふわのイラスト」が登場し、より脚光を浴びている。

でも、なんで急に話題になったの? そもそも「たまごふわふわ」って何なの?

人気アニメに登場して...


たまごふわふわのイラスト(「いらすとや」より)

調べてみると、袋井市の公式アカウントから、2月5日、こんなツイートが投稿されていた。

写真はまさに「たまごふわふわ」のネーミングそのままの料理だ。袋井市観光協会ウエブサイトには、解説ページも設けられていた。それによると下記のように記述されていた。

「たまごふわふわ」とは、実に変わった名前で好奇心を掻き立てますが、れっきとした江戸時代の名物料理です。
1813年大阪の豪商「升屋平右衛門」の旅日記「仙台下向日記」には、袋井宿の大田脇本陣で朝食の膳に載った記録があります。
袋井市観光協会は、袋井の新名物にと江戸時代の料理本を元にこれを再現しました。

また袋井市のキャラクター「フッピー」公式アカウントからは、2月8日、下のようなツイートがつぶやかれていた。

「たまごふわふわ」関連のレシピ掲載サイトやブログへのアクセス数も、このところ急激に伸びている様子だ。いったいなぜだろう?

その理由は、『刀剣乱舞』のアニメでとあるキャラクターがたまごふわふわを作っていたためらしい。

「たまごふわふわ」は、2月5日未明放送のアニメ「続『刀剣乱舞-花丸-』」(TOKYO MXなど)5話に登場したらしい。早速「作ろうと思った」人が続出した模様。「花丸のたまごふわふわ作った!」と力作を披露する人もいた。メレンゲの作りが甘かったため、「たまごしょんぼり」になった人も......。

「旅館に泊まった時に出た」「袋井市の山梨屋寿司店で」など、かつて味わった記憶を想い起こす人も多かった。「口の中で一瞬で溶けて、ほんのりとした甘じょっぱさで美味しかった」そうだ。

静岡県西部に位置する袋井市に古くから伝わる名物料理が、いきなり全国をザワつかせたのにはこんな訳があったのだ。