「ぼっち飯」をなくすため高校に「みんなで食事をともにするランチクラブを作る」という逆転の発想とは?
学校での昼食時に周りが集団で食事をしているのに、自分一人だけで食事を取っていると疎外感を感じるものです。しかし、「人と話すのが苦手」など、個人的な事情により友達を作れない人にとっては、毎日のこの時間に大きな苦痛を感じるもの。Great Big Storyが公開している以下のムービーでは、フロリダ州にあるボカラトン・コミュニティ高校に「みんなで食事をするクラブ」を作り、さまざまな事情で、昼休みに孤立している生徒たちに対して、新しいコミュニティを作る取り組みを行っています。
誰も不安を感じる必要はありません。みんな同じように不安や孤立感を感じて戦っています。
そして、誰もが何かしらの自信を持っているはずです。
「『君の名前は?』と尋ね、握手をすることから始まります」と話すのは、「みんなで食事をするクラブ」の設立者であるDenis Estimonさん。
「私はハイチから移住してきたため、英語が話せず、孤立していた経験があります」
「この学校には、約3000人の生徒がいて、昼休みに孤立している人を何人も見つけることができました。彼らは決して孤立したいのではなく、会話ができない原因があり、友達を作れないのです」とクラブ共同設立者のJean Max Meradieuさんは語っています。
クラブのメンバーの男性は、「英語が話せなかったので、いつも廊下に座って、スマートフォンを使って宿題をしていました」と話し……
同じくメンバーのこの男性は「僕は友達を作るのが苦手だった」と話しており、昼休みに孤立しているのは、決して孤立したいわけではないことがわかります。
「だから、私たちはこのクラブを始めようと決意しました」
「僕はこのクラブで、同じく英語が話せない人と会い、友達になりました」
「そして、近くにこんなにクールな人たちがいたという事実に驚きました。」
「みんなが一緒に食事をして、お互いのことを共有できるから、新しいコミュニティが生まれるのです」
「皆さんがここに集まった理由は、学校をコミュニティに変えることですよね。まずは友達から離れて、新しい人に会いましょう。」
「このクラブはみんなで一緒に食事をすることで、お互いの関係を築いていくことが目的です」
「我々の活動を見ると、新入生の歓迎会のように見えるかもしれません。それでも、彼らのリーダーシップを伸ばす機会になるかもしれませんし、変化を与えるきっかけになる可能性があります」
「私たちは、この活動をボカラトン・コミュニティ高校だけではなく、国内の学校はもちろん、海外にまで広めていきたいと考えています」とクラブ共同設立者のAllie Sealyさんが締めくくっています。