杉田祐一【写真:Getty Images】

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全豪OP初日に世界9位ソックを破る番狂わせ…海外も報道「キャリアベストのテニス

 テニスの全豪オープンは15日、男子シングルス1回戦で世界ランク41位の杉田祐一(三菱電機)が第8シードの世界ランク9位ジャック・ソック(米国)を6-1、7-6、5-7、6-3で破り、金星を挙げた。試合終了の瞬間、杉田はコートにひざまずいて絶叫。大会公式ツイッターは歓喜の模様を動画付きで紹介するなど、話題を呼んでいたが、海外メディアも「最初の大事件の一つだ」「杉田から驚くべき衝撃」と賛辞を送っている。

 今季グランドスラム初戦、幕開けの初日に主役になったのは「Yuichi Sugita」だった。杉田は第1セットから幸先良く連取。第3セットこそ落としたが、第4セットで迎えたマッチポイントを奪い、世界ランク9位のソックを打ち破る金星を完成。会場は一気に熱狂に沸き立った。

 その瞬間、杉田はコートにひざまずいてコートに額をつけ、歓喜に酔いしれた。顔を上げると満面の笑みを浮かべて絶叫。右拳でガッツポーズを作るとようやく立ち上がり、ソック、審判と握手。その後は鳴りやまない歓声に左手で応え、詰めかけたファンに勝利を誇示した。

 一連の模様を大会公式ツイッターは動画付きで速報。「なんてパフォーマンスなんだ、ユウイチ・スギタ」と番狂わせを演じた29歳に称賛の言葉を投げかけていたが、海外メディアも賛辞を送っている。

海外メディアから賛辞「これは最初の大事件の一つだ」

 米FOXスポーツアジア版は「杉田は世界40位圏外だが、昨年ATPツアー初優勝を飾っていた。この東京の住民は彼のキャリアにおいてベストなテニスを披露し、ソックにとっては熱すぎることを証明した」と金星を紹介している。

 仏紙「レキップ」は「ジャック・ソックは初日にして杉田に排除されることとなった。これは最初の大事件の一つだ。ソックは昨年ロレックス・パリ・マスターズなどで優勝を収め、順風満帆なシーズンを送っていた」と大会最初の番狂わせと言及している。

 さらに、ATPツアー公式ツイッターは「杉田から驚くべき衝撃。日本のスターがシードを突破」、大会公式ツイッターも「記憶に残すべき2018年最初の日に立ち会った72253人のファンへ」と杉田の勝利の写真とともに紹介している。

 大会初日からいきなり鮮烈なインパクトを残した杉田。大会初勝利から台風の目になれるか。錦織圭(日清食品)不在の今回、楽しみな全豪オープンとなりそうだ。(THE ANSWER編集部)