U-21日本代表FW岩崎悠人(京都)

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 とにかく、寒い。9日に行われた約1時間の前日トレーニング終了後、取材エリアに姿を現したU-21日本代表FW岩崎悠人(京都)は「めっちゃ寒いですね」と体を震わせた。

 この日のトレーニング開始は15時で、気温は5度。6日に中国入りして、4日目を過ごしている岩崎だが、強い風もあり「慣れないんですけど、寒さに」と苦笑するしかないほどだ。翌日のAFC U-23選手権初戦パレスチナ戦のキックオフは、この日のトレーニング開始よりも4時間半遅い19時半ということで、より一層の冷え込みが予想されるが、19歳アタッカーは静かに闘志を燃やす。

 ハーフコートで行われた試合形式の練習では、3-4-2-1のシャドーの位置にMF三好康児(札幌)とともに入ってコンビネーションを深めた。「間でうまく受けながら、自分の特長の背後の抜け出しができれば良い」とパレスチナ戦に向けてイメージを膨らませ、攻撃をけん引していこうとしている。

 一つの目標である東京五輪は2年半後に迫っており、「一つひとつの大会や合宿が大事になる」と視線を鋭くさせる。今大会で一つでも多くの試合経験を積むためにも、まずは初戦を勝利で飾り、最高の形でスタートを切りたいところだ。

(取材・文 折戸岳彦)
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