南風原(沖縄)「選手と一緒に成長できた!これからも必要とされる存在に」

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 南風原(ハエバル)町は沖縄県で唯一海に面していない自治体で、食用ヘチマの生産が日本一である。今回は、そんな南風原町にある南風原高校、通称・バル高の野球部マネージャーさんにお話を伺った。

「ありがとう」に「ありがとう」

マネージャーのみなさん

 現在のチームを支えるマネージャーは女子マネージャー4人。與那嶺 真帆さん(2年)津覇 雅妃さん(2年)安里 星輝さん(1年)永山 優里さん(1年)でチームのサポートを行っている。今回は代表として三線(弦楽器の1つ)も弾ける特技を持つマネージャー・与那嶺さんにお話を伺った。

 主な活動は、フリーバッテイングやトレーニング時のタイム計測、ボトル作り、アイシング作り、練習試合でのスコアー・アナウンス、グランド・部室の清掃など、選手がより野球に集中できるように、日々の練習から試合まで多くの仕事を行っている。

「もともと高校野球を見るのが好きで、高校野球のマネージャーは球児たちを縁の下で支えていることを知り、やってみたいと思ったからです。」と、与那嶺さんがマネージャーになるきっかけを教えてくれた。マネージャーになり、チームをサポートするうえで自分自身もいつの間にか成長できたという。「周りを見れるようになったり、時間を守れるようになりました。」

 マネージャーの活動のなかで嬉しかったことを尋ねると、「作ったお守りを部員がカバンなどにつけてくれた時」「部員達と話す会話が増えたこと」「試合で勝ったとき」「部員がさりげなく荷物を持ってくれた時」と、たくさんあげてくれた。そんな彼女にもマネージャーを挫折しかけたことがあったそうだ。「アナウンスやスコアが上手くできなかったときや部員ともめたときです。」そんなことがあってもマネージャーという仕事から逃げなかったのは、やりがいを感じているから。「選手たちに必要とされているときに1番やりがいを感じます。」特に、必要とされて「ありがとう」という言葉は、シンプルだが心にずっと残っているという。

 印象に残った試合として、新チームになってくれてからの初勝利を挙げてくれた。「3年生が引退し新チームになり、豊見城南高校との初練習試合で6対4と初勝利をしたことです。みんなが練習試合とはいえ気合いの入ったプレーをして、今後も頑張っていこうという気持ちが伝わってきました。」

 最後に、日々厳しい練習に励むチームの選手に向けてのメッセージをお願いします。「切磋琢磨しながら互いに協力し合い、強いチームを築くために頑張れ!」