【ファンキー通信】デパガ・アイドルとお買い物

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 歌って踊れる・・・。アイドルやミュージシャンを褒める際に、そんな表現を使ったりしますよね。でも、今後はデパートの店員にも、使うようになるかもしれませんよ。

 というのも、本日9月7日、大阪・心斎橋にオープンした、そごう心斎橋本店には、文字通り「歌って踊れるデパートの店員」がいるんです。その名も「祭組」。祭組は、18人の社員からなるパフォーマンス集団で、朝のおでむかえ(開店時に歌でお迎えする)や、月1回行われるファッションライブ、各イベントの司会などを担当していくそうです。

 結成にあたっては、全国の社員に応募を募り、約100人の志願者が集まり、その中から22歳〜49歳の女性14人と男性4人が選出された、とか。

 しかも、大手芸能プロダクション・ホリプロの協力で、ジャズダンスや発声、声楽など「普通のタレントが行うレベルのレッスン」を経験したというほどの力の入れよう。
 
 でも、なぜ「歌って踊れる」なんだろう? そごう心斎橋本店の広報担当者に、そこのところを尋ねてみました。

 「店にとって大切なお客様であるマチュア世代(註:成熟世代)にとっては、商品や環境以上に『おもてなし』の質が重要です。来店されるたびに感動を持ち帰っていただける、そのような究極のサービスとしてエンターテイメント性の高いおもてなしをご提供する祭組が生まれました」(そごう心斎橋本店・広報)

 デパート業界はいま冬の時代。売り上げが伸びず、閉店も相次いでいます。そんなご時世に、あえて新しく本店をオープンさせる、そごう。「楽しくなければデパートじゃない」を合い言葉に、お買い物はもちろん、エンターテイメント性で差別化を図っていこうというのです。果たして大阪のみなさんに受け入れられるのか、目が離せません。(文/verb)