「どこ出身?」と聞かれ、滋賀県大津市であるにもかかわらず、「京都です」と答えた――。ネット掲示板でこんな投稿があり、許されるのかを巡って論議になっている。

投稿は、2017年9月29日に5ちゃんねる(2ちゃんねる)のスレッドで行われた。

京都まで電車で10分と近く

このスレのタイトルは、「同期『どこ出身?』俺『京都です』同期『京都のどこ?』俺『大津です』」だ。


大津市内は観光地の琵琶湖もあるが...

投稿者は、同期から「滋賀じゃん」と苦笑されたといい、そのことにかなり怒っていた。この同期は、札幌の郊外に当たる江別市出身だったが、札幌出身と言っていたといい、「江別のくせに札幌出身言うてるやつに言われたくないわ」と漏らしていた。

京都出身と答えた理由について、投稿者は、JR大津駅から京都駅に電車で10分ほどで行けることを挙げた。また、京都市内の小・中・高校に通い、大学も京都だったこともあるとした。大津出身と明かして滋賀県内のほかの地域と同一視されるのは、田舎育ちみたいで嫌だというのだ。

現在は、千葉県内に住んでいるが、地元の大津に帰ると、「東京で働いてます」と話しているとも言う。実際に近くて、すぐに遊びに行けるからだとし、逆に住んでいる千葉に戻ると、京都出身と言った方が受けもいいとしている。

「あつかましい」「滋賀は滋賀」の声も

実際、京都市内の京都府庁と大津市内の滋賀県庁とは、直線距離で約10キロしか離れておらず、都道府県庁間で一番近い。観光旅行で京都市内のホテルがいっぱいのときなどは、大津市内のホテルが使いやすいとされている。

大津は、京都のベッドタウンとしても発展しており、「京都市大津区」とさえ言われているほどだ。

ただ、前出の5ちゃんスレでは、大津出身者が「京都です」と答えることについて、異論を唱える声が相次いでいる。

「さすがにあつかましい」「何で京都やって嘘つくん?見栄?」「大津でも滋賀は滋賀なんやで」「こんなこと言う奴おるから京都がつけあがる」......

もっとも、「まあ京都市と大津隣やしな」「京都府の北部よりかはよっぽど京都やと思うわ」などと理解を示す向きもあった。