「当時はたくさんの貴重な経験や勉強をさせていただきました。今もその経験のおかげで、頑張れているのだと思います」

 小室ファミリーでは、「dos」から「Kiss Destination」と、2つのユニットに在籍。Asamiは当時の活動を本誌にこう振り返る。

「dosのアルバムレコーディングではLAで2つのスタジオを同時に押さえたんです。その場で作詞したものをひとつのスタジオで録音し、もうひとつのスタジオではコーラス録音と、流れ作業で何曲も集中して創り上げていく小室さんならではの豪華な制作方法を経験させていただきました」

 逆に、小室哲哉との2人のユニットKiss Destinationは意外にも地味な活動だったという。

「いつもたくさんのスタッフさんに囲まれてたと思われがちなのですが、小室さんと2人で質素に行動することが多かったんですよ(笑)」

 小室ファミリーを離れたAsamiは現在、自身のルーツともいえるダンスを軸に精力的に活動している。

「今は『BLUE MOON BOO』という歌と踊りとポールダンスのエンターテインメントなユニットで活動しています。 そのほか、個人的な活動では去年に引き続き今年もフジロック『ROUTE17 Rock’n’Roll ORCHESTRA』の一員として出演!」

 Asamiにとって、人生を大きく左右した小室ファミリーとはどのような存在だったのだろうか。

「5歳からモダンバレエでステージに立っていたのですが、プロ意識や責任感が芽生えたのはdosになってからでした。 小室ファミリーは、あらゆるスタートの場所で、私の青春でした」
(週刊FLASH 2017年7月18日号)