柴崎のヘタフェ移籍をスペイン全国紙も報道 クラブW杯で対戦した「レアルとの再会へ準備」

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昇格プレーオフ決勝を戦った相手と4年契約 直接対決で評価高めたか

 元日本代表MF柴崎岳は、新シーズンに向けて1部昇格を決めたヘタフェに4年契約で加入することがクラブから発表された。

 昨季は半年間ながらテネリフェに所属し、2部で印象的な活躍を見せたこともあって、スペイン最大級の全国紙「マルカ」をはじめ多くのメディアが報じている。

 ヘタフェは昨季2部で3位となり、1部昇格プレーオフ決勝で柴崎擁する同4位のテネリフェと対戦し、2戦合計3-2で勝利して昇格を達成した。緊迫した大一番で直接対峙したことでヘタフェ側が柴崎への評価を高め、今回の獲得に至った模様だ。

 クラブの公式発表を受けて、スペインのサッカー専門メディア「Fichajes」は「チームの昇格を果たすことはできなかったものの、日本人の中盤の選手は新たなチームと契約した。FIFAクラブワールドカップのブロンズボール、そして日本代表では2015年のアジアカップでもプレーした男は、ヘタフェの一員となる」としている。

クラブW杯決勝で「孤軍奮闘した男」と紹介

 またレアル・マドリード贔屓で知られる「マルカ」紙は、昨年12月のクラブW杯での活躍を持ち出し、「シバサキは新たな家を見つける。ヘタフェはクラブW杯でレアル・マドリード相手に孤軍奮闘した男と契約」との見出しで報じ、「最終的にはクリスティアーノ・ロナウドが2016年クラブW杯の主役を務めたが、以前は無名ながら大きな役割を担ったガク・シバサキがレアルとの再会へ準備を始めつつある」と、レアルとの再戦が近づいているとした。

 柴崎の移籍先候補にはベティスやアラベス、セルタなど1部クラブの名前も挙がった。そのなかで柴崎は、マドリード近郊に本拠地を構えるヘタフェで、レアルやバルセロナ、アトレチコ・マドリードなど強豪が居並ぶリーガ1部デビューをついに果たすことになる。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images