幸栄です。パン教室「toiro(トイロ)」を主宰しています。初めてパンを焼いたのは、長女の出産から1か月後のこと。あの日から試行錯誤を重ね、今は卵とバターを使わないパンのレシピをつくっています。パンを焼きながら、2人の娘の母としても、楽しみや大変さをたくさん感じる日々。毎日のなかで見つける、ささやかな幸せや楽しみを綴っていこうと思います。

最近は「今年の夏はいつにも増して暑くなるようです」という話をラジオで耳にしながら、あぁどう乗り越えようかな…と悶々とする日々を送っています。そんな暑い日が続くと、とにかくのどが乾きますね。わが家ではすでに、炭酸水を欠かさずストックしています。そして、この時期になると必ずつくって冷蔵庫に入れておくのが、お酢とフルーツでつくる「サワーシロップ」。

色も鮮やかな「ブルーベリーサワーシロップ」のつくり方を紹介します。

色鮮やかなサワーシロップは、炭酸水や氷で割って涼しく


[材料]

・穀物酢 500cc
・グラニュー糖 600g
・ブルーベリー(冷凍) 500g

[つくり方]


(1) まずは穀物酢とグラニュー糖を混ぜておきます。完全に混ざらなくても問題ありません。


(2) 熱湯消毒したビンにブルーベリーを入れ、先ほどの穀物酢+グラニュー糖を入れてでき上がり。ブルーベリーは解凍しなくても大丈夫です。


グラニュー糖が沈殿していたら、さらに混ぜて溶かしてください。私はこのまま冷蔵庫に入れて、3日後くらいからいただいています。ブルーベリーの自然な甘味にグラニュー糖のきりっとした甘さ、そしてお酢の酸味のおかげで、くどくないさらっとした甘さに変わります。


子どもたちは無糖の炭酸水で割ってお風呂上りにぐびぐび、私は氷をたくさん入れて氷が少し溶けたところで飲んだりしています。

お好きなフルーツで、いろいろなサワーシロップをつくってみてください。冷凍ラズベリーやパイナップル、今が旬のプラムなど…フルーツを変えると味わいはもちろん、色合いも変わって楽しいですよ。

暑い夏はちょっと辛いけれど、夏だからおいしい!と感じられるさわやかな食べ物や飲み物もたくさん。ちょっと視点を変えて、楽しみながら夏を乗り越えましょうね。

【幸栄(ゆきえ)】
1979年広島県生まれ。「はな」と「ひな」2人の娘をもつ。モデルとして活躍したのち、長女の出産を機にパンづくりに出合う。ベッカライダブルハウスにて、製造補助をしながらパンについて学び、 2010年から卵とバターを使わないパン教室、toiro を始める。 著書に『「ちょっとのイースト」で作る ベーグルとピザの本 (生活シリーズ)』(主婦と生活社刊)、『パウンド型で焼けるおいしい食パン』(家の光協会刊)、『あかちゃん、こども、おとなのパン―はじめてのパンづくり』(アノニマスタジオ刊)などがある。