SMAP独立組には”上納金”が発生?ジャニーズ退所でシビアな現実
元SMAPの稲垣吾郎(43)、草なぎ剛(42)、香取慎吾(40)がジャニーズ事務所を退社することに伴い、それぞれが抱える冠番組の今後について注目が集まっている。一部メディアは、ジャニーズ事務所側は継続の可否を本人達に委ねており、局も前向きな姿勢だと伝えている。
退所を決めた3人のなかで、レギュラー番組を最も多く抱えているのが香取だ。香取は『SmaSTATION!!』(テレビ朝日系)、『おじゃMAP!!』(フジテレビ)に加えて、草なぎと二人で出演しているラジオ番組『ShinTsuyo POWER SPLASH』(bayfm)の3番組を担当。これはジャニーズ残留を決めた中居正広(44)に次ぐ多さでもある。
ちなみに草なぎのレギュラー番組は、前述の香取とのラジオ番組を加えて、『「ぷっ」すま』(テレビ朝日系)と本人の出演番組は2本。また『ブラタモリ』(NHK)では、ナレーターとして声のみの出演を担当している。稲垣も現在レギュラーは2本で、ラジオ番組『編集長 稲垣吾郎』(文化放送)とテレビ番組『ゴロウ・デラックス』(TBS系)のそれぞれを担当している。
3人が退社を発表した当初、これらの番組はジャニーズ事務所と契約している関係で、継続は難しいとされていた。しかし局側の意向や視聴率・聴取率、そしてジャニー喜多川社長(85)が異例の応援のコメントを出したことが、大きな影響を与えたという。
「関係者の間では、番組の継続を続ける方向も考えられているようです。元々これらの番組は視聴率が悪かったわけではありません。そのため、局としても、続けられるなら続けてほしいという気持ちもあるのでしょう」(芸能関係者)
長年続いてきた番組だけに、各所で終了を惜しむ声は多いようだ。
■ジャニーズ脱退後もギャラを一部事務所に支払い?もし仮にそれぞれの番組が継続した場合、気になるのは出演に伴うギャラの問題だ。ある関係者は、金銭に関してはジャニーズとの関係性が問題になるのではないかと語る。
「仮に3人がそれぞれ他の芸能事務所に移籍したとなった場合、番組継続で支払われる出演料は、これまでマネージメントしてきたジャニーズと折半することが条件となってくる可能性が高い。ジャニーズだったからそれぞれの番組が始まったという点も少なからずあったでしょうし、番組のヒットのきっかけを作った立場としてもそうした部分は、しっかり要求してくるでしょう」(芸能記者)
また一方で、現在退社した3人は日本でのすべての活動を辞め、I氏の新会社に所属して中国に進出するのではないかという声もあるという。昨年退社した元マネージャーのI氏も、現在中国系企業の関連会社に属していることから、まずは中国国内で活動を行うのではないかというのだ。
「中国でもSMAPは非常に人気の高いグループでした。そのためメンバー3人が中国で活動を行っても日本同様、もしくはそれ以上の利益が見込めるのではないかと言われています。国内で活動していれば、ギャラを一部ジャニーズに献上しなければならないとなれば、関係の見切りをつけて一気に中国進出に乗り出すこともあり得るでしょう」(前同)
SMAP独立組の今後の活動については、金銭面でさまざまな問題が生じる可能性がありそうだ。
文・海保真一(かいほ・しんいち)※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。