今季初勝利をマークした、レンジャーズ・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】

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宝刀スライダーに称賛の声、レンジャーズ監督「素晴らしい」

 エンゼルス打線に7回5安打10奪三振2四球無失点の好投を見せ、今季初勝利をマークしたレンジャーズダルビッシュ有投手。103球の熱投の中で、現地では特にスライダーの切れ味に注目が集まっている。

 右腕は13日(日本時間14日)の敵地エンゼルス戦で直球とスライダーを武器に6回まで毎回三振を奪う力投を見せ、チームを今季初の連勝に導いた。自身登板3試合目にして今季初白星となった。

 試合後、球団公式サイトは「ダルビッシュがスライダーを駆使し、完璧な勝利」とレポート。「最高のスライダー」と評し、本人がこの日のスライダーの切れ味に納得している様子も伝えた。

 記事の中ではジェフ・バニスター監督もその投球を称賛。序盤は制球に苦しむ場面もあったが、7回を投げ抜いた右腕について「彼はスライダーを修正しようとしていた。ストライクゾーンに決まる彼のスライダーは素晴らしい。ストライクゾーンに収めることができるようになると、彼はゾーンを外し打者を泳がせていた」と評している。

敵将&相手選手も脱帽「最悪な状況に追い込まれた」

 エンゼルスのマイク・ソーシア監督も記事の中で右腕の投球を称賛しており、「回を重ねるに連れて、彼はより強力になっていった。彼の調子が良い時は、ただミスを待つしかない」と脱帽。この日5回5失点を喫した相手先発のノラスコも「ダルビッシュのような選手を相手に序盤で多くの得点を取るのは、僕たちにとってはタフなんだ」と語っており、「最悪の状況に追い込まれたよ」と振り返ったという。

 今季は初の開幕投手を務めながらも7回途中4失点で黒星発進。前回登板は6回1失点と力投したが打線の援護なく、勝敗はつかなかった。一方、3度目の登板では序盤からリードを受けて今季最長の7回を投げ抜いた。

 ここまで3試合で1勝1敗、防御率2.33。今季はサイ・ヤング賞の期待も寄せられており、この1勝で波に乗りたいところだ。