今夜「プレバト!!」キスマイ北山と横尾で検証、才能アリと特待生の違いはなんだ
毎週木曜19時放送のプレバト(MBS制作)。先週の俳句のお題は「雛祭り」。女性ならば思い出や願望を詠むことができ、父親なら娘への思いを詠む事が出来る。人それぞれ立場によって様々な句が生まれそうなお題だ。
馬場園梓、小芝風花、佐野史郎、つるの剛士、北山弘光(Kis-My-Ft2)が挑戦。女性でもなく、娘でもいない一番「雛祭り」に縁遠そうな北山が見事一人才能アリに輝いた。
前回も才能アリで1位を獲得した北山の句がこちら。
雛納めすませば囀り(さえずり)ノスタルジー
雛を納めている時にさえずりが聞こえてきて故郷を思い出すという句だ。夏井先生は、この句を「瑞々しい」と表現。これは、夏井先生が句のセンスや発想を褒める時に使う言葉だ。ただ、「雛納め」と「囀り」の季語を二つ重ねなくてもこの状況を説明できたという。
飾り段たたみ囀りノスタルジー
「雛納め」を「飾り段たたみ」と表現し、季重なりを回避した上にたたんでいる映像も想像させる句になった。「たたみさえずりノスタルジー」の言葉のスピード感と情景の移り変わりも良い。
二回連続で1位を獲得し、グングン上達している北山だが、夏井先生は特待生昇格にはまだ早いという。そこで北山は同じKis-My-Ft2のメンバーで特待生の横尾渉を引き合いに出し、「横尾と俺の差はなんだ?」と嘆いた。
確かに。ここ二回だけではなく、北山は才能アリを過去にも獲得している。なのになぜ北山は特待生になれないのだろうか?ここで、横尾が特待生に昇格した時の句を見てみる。
秋の夜の酒に肴は選ばざる
秋の夜は、肴をわざわざ選ばなくても十分だ。という句。夏井先生は助詞の使い方が上手いと褒めた。「秋の夜や」ではなく「秋の夜の」にしたことで、「酒」に対しての情報になっている。さらに「酒の肴」ではなく「酒に肴」にすることで、「秋の夜の酒に」肴は「選ばないでもいい」ということが協調されている。細かい事だが、イメージが大きく変わる助詞の使い方だ。この句を夏井先生は添削しなかった。
以前に横尾が詠み才能アリを獲得した二つの句も、夏井先生は添削していない。おそらくこういった技術を持っている横尾は大きなミスをしないという確信を得て、夏井先生は横尾を特待生に上げたのではないだろうか。
北山の句は1位を獲得しても毎回添削されてしまう。これは細かい技術がまだ身についていない証拠だ。しかし、それでも発想や目の付け所の良さで1位を獲得し、高得点を連発している。北山に横尾の様な技術が付けば、特待生昇格どころか、一気に名人・梅沢富美男に追いつくこともありえるかもしれない。
(沢野奈津夫)
馬場園梓、小芝風花、佐野史郎、つるの剛士、北山弘光(Kis-My-Ft2)が挑戦。女性でもなく、娘でもいない一番「雛祭り」に縁遠そうな北山が見事一人才能アリに輝いた。
1位北山の添削
前回も才能アリで1位を獲得した北山の句がこちら。
雛納めすませば囀り(さえずり)ノスタルジー
雛を納めている時にさえずりが聞こえてきて故郷を思い出すという句だ。夏井先生は、この句を「瑞々しい」と表現。これは、夏井先生が句のセンスや発想を褒める時に使う言葉だ。ただ、「雛納め」と「囀り」の季語を二つ重ねなくてもこの状況を説明できたという。
飾り段たたみ囀りノスタルジー
「雛納め」を「飾り段たたみ」と表現し、季重なりを回避した上にたたんでいる映像も想像させる句になった。「たたみさえずりノスタルジー」の言葉のスピード感と情景の移り変わりも良い。
二回連続で1位を獲得し、グングン上達している北山だが、夏井先生は特待生昇格にはまだ早いという。そこで北山は同じKis-My-Ft2のメンバーで特待生の横尾渉を引き合いに出し、「横尾と俺の差はなんだ?」と嘆いた。
才能アリ北山と、特待生横尾の違い
確かに。ここ二回だけではなく、北山は才能アリを過去にも獲得している。なのになぜ北山は特待生になれないのだろうか?ここで、横尾が特待生に昇格した時の句を見てみる。
秋の夜の酒に肴は選ばざる
秋の夜は、肴をわざわざ選ばなくても十分だ。という句。夏井先生は助詞の使い方が上手いと褒めた。「秋の夜や」ではなく「秋の夜の」にしたことで、「酒」に対しての情報になっている。さらに「酒の肴」ではなく「酒に肴」にすることで、「秋の夜の酒に」肴は「選ばないでもいい」ということが協調されている。細かい事だが、イメージが大きく変わる助詞の使い方だ。この句を夏井先生は添削しなかった。
以前に横尾が詠み才能アリを獲得した二つの句も、夏井先生は添削していない。おそらくこういった技術を持っている横尾は大きなミスをしないという確信を得て、夏井先生は横尾を特待生に上げたのではないだろうか。
北山の句は1位を獲得しても毎回添削されてしまう。これは細かい技術がまだ身についていない証拠だ。しかし、それでも発想や目の付け所の良さで1位を獲得し、高得点を連発している。北山に横尾の様な技術が付けば、特待生昇格どころか、一気に名人・梅沢富美男に追いつくこともありえるかもしれない。
(沢野奈津夫)