Switchを買ったら「スニッパーズ」が意外に面白かった件。解説する

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3月3日に発売されたNintendo Switch。同時発売のローンチタイトルの中で、当初はノーマーク(失礼)だったのだが、遊んでみたらかなり面白かったのが今回紹介する「いっしょにチョキッとスニッパーズ」(以下スニッパーズ)だ。


コミュニケーション・アクションパズル


ゲームを開始すると、そこには弾丸のような、正方形に半円をくっつけた形状の、赤い「スニップ」と黄色い「クリップ」がいるだけで、「ここでは何をしろ!」のような指令はでてこない。


たとえば上画面のように、点線で囲まれたエリアがある場合。スニップとクリップを、この形に入れればいいんだなということがなんとなく推測できる。でも、どう考えても収まらない。そこで、体を切り取る必要がでてくる。

スニップとクリップは、移動するだけではなく、自分の体を回転させたり、互いに重なり合った部分をチョキッと切り取ることができる。体を回転させ、いい具合に切り取ることで、課題をクリアするのだ。


そうしてうまく点線の中に体を入れるとステージクリアとなる。

もちろんこれは一例で、降ってくるボールをキャッチしてゴールまで運ぶステージや、ふわふわ浮いている風船を何とかして割るステージなど、さまざまなギミックに満ちたステージがある。クリアしていくと、新しいステージが解放されていくので、まずは最初に表示されているものをクリアしていこう。


2人でスニップとクリップを操作し、ここはもしかしたらこうなんじゃないか、ここでこの形に切るからじっとしていてくれ、タイミングを合わせてジャンプしてくれ等、コミュニケーションをとりながら解いていく。なので、ジャンルが「コミュニケーション・アクションパズル」というわけだ。

1人でも3人でも4人でも遊べる


ただし、スニッパーズは2人専用のゲームというわけではない。1人でも遊べるし、3人でも、4人でも遊ぶことができる。3人や4人のときは、4体のスニップらを操作しながらパズルを解いたり、チーム戦形式のミニゲームを楽しめる。



1人で遊ぶ場合は、Joy-Conの上ボタンを押すことでスニップとクリップを切り替えられる。3人で遊ぶ場合は、4体を3人で動かし、1人だけ切り替えながら2体を同時に動かす役となる。


基本的にはJoy-Con(ストラップを付けることが推奨されている)で遊ぶが、1人で遊ぶときだけ本体にJoy-Conを装着した携帯モードで遊ぶことができる。その場合、使用するのは左コントローラーのアナログスティックと、右コントローラーの上部4ボタンのみだ。個人的には1人で遊ぶときは携帯モードが一番しっくりとした。

ちなみに覚えておきたい操作としては、1人で遊んでいる際、スニップ(もちろんクリップでもいい)をLやRを押しっぱなしにして回転している際に切り替えると、今操作していない側が回転しっぱなしになるということだ。これを利用して、丸い曲線や円状に切り抜いたりできる。


スマートな解法でも力業でも


本作は、パズルでありながら、とにかく解けてしまえばいい。その過程は問われない。おかげで自由度はかなり高い。

たとえばボールをゴールに運ぶステージで、本来だったらたぶんボールを運ぶのに適した形に切ったりするのだろうと思いつつも、スニップをぴょんぴょんジャンプさせてヘディングで運んでいったらゴールまで持って行けちゃったりする。もちろん、それでもクリアだ。

この緩さが、多人数プレイのときは盛り上がりにつながる。多少の力業を駆使してでも、とにかく解いてしまえばいいのだ! という勢いで、わいわいがやがや遊んでも何とかなるのだ。

逆に、1人で遊ぶ際にはできるだけスマートな解法に挑戦したい。友人達と遊ぶ際に、力業で解いた後に「これ、どうやるのがスマートなの?」と聞かれたら、ささっとやってみせたいからだ。

スニッパーズはちょっとした時間に友人と遊ぶだけでも十分に盛り上がる。1-2-Switchほど大がかりでもなく、場所も取らないで、空いた時間にさっと遊べるのはかなりいい。また、値段も魅力的だ。税込み1800円と、かなり安いのだ。
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Nintendo Switchを買ったらとりあえず遊んでみるといいだろう。無料の体験版もあり、それだけでも2人である程度遊べるため(残念ながら体験版では4人プレイはできない)、まずはダウンロードしてみよう。
(杉村 啓)