「バイプレイヤーズ」3話「たつ」「たたない」でおじさんたちが大はしゃぎ
中国のネット配信動画チャンネルが制作するリメイク版『七人の侍』のクランクインに向け、絆を深めるために、遠藤憲一、大杉漣、田口トモロヲ、寺島進、松重豊、光石研という、名バイプレイヤーたちが本人役としてシェアハウスで共同生活を送る。
……という設定のドラマ『バイプレイヤーズ〜もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら』(テレビ東京・金曜24:12〜)。
前回はニュースサイト「日刊タイゾー」によるでっちあげ芸能ゴシップを発端にストーリーが展開していたが、今回は「週刊文春」ネタ。いわゆるゲス不倫問題に光石研が巻き込まれる!
毎回恒例、オープニングの朝食シーンでの話題は、不倫ネタへのフリとして「たつ」「たたない」問題。朝から下ネタ来たね。
大杉「大丈夫だよ。俺たちもう、たたないもんな?」
寺島「たちますよ、オレは! あれ、みんなたたないのか!?」
大杉「……俺は気合いだっていえばたつよ!」
オーバー50のおじさんたちにとって「たつ」「たたない」は、そこまでムキになってしまう問題なのか……もう大騒ぎ。
「たたない」と言っているわりに、シェアハウスにやって来た動画チャンネルのプロデューサー・ジャスミン(北香那)に対しては、
大杉「そういえばジャスミン、年上が好きなんだよね?」
ジャスミン「そうね」
大杉「じゃあさ、こん中だと誰がいい?」
と、合コンでのバカな男子大学生ばりの質問をぶつけてしまう大杉漣もかわいい。
この質問に対し、ジャスミンのチョイスは「消去法で光石かな?」「光石、愛妻家でしょ? そこグーね」とのこと。
しかし光石は、映画やドラマで恋人役をやるとすぐに相手を好きになっちゃうことで有名で、10年前にみんなで撮っていた映画『バイプレイヤーズ』の現場でも、女性問題でやらかしているらしい(という設定)。
ティーン国岡(冨森ジャスティン)主演のドラマ『W不倫の悲劇』の現場で山口紗弥加と夫婦役を演じている光石は、演技プランの相談なのか山口のマンションに招かれる。
「現場が欲しい芝居、全部出来ますよね?」
「カメラのこともキャメラって言うし、ホントすごいと思います、尊敬します!」
「私の女優としての今の目標、女・光石研なんです!」
「光っとんもん、光石さん。文字通り光る石ですよ!」
などと褒め殺しまくった挙げ句、車で帰ろうとする光石に口うつしでワインを飲ませ「あ〜あ〜、飲んじゃった!」と誘惑する山口。
困惑する光石研を、肉食全開で翻弄する山口紗弥加という組み合わせもザ・絶妙で、普通のドラマで見せられていたらメチャクチャいやらしくて悶えちゃうところ。
しかし、どうも『バイプレイヤーズ』では、おじさんたちのイチャイチャを見るモードになっているもんで、いまいちノレなかったのだ。
それよりも、シェアハウスで光石を待ちながら「ウミガメの産卵」ドキュメンタリーを見て涙を流している遠藤憲一、大杉漣、松重豊の方が気になって気になって……。
特に遠藤憲一、自分がナレーションしている番組でよくそこまで泣けるもんだ。
このウミガメを見守る3人の映像が、光石・山口がベッドインするタイミングでカットインしてくる。
いわゆる映画『釣りバカ日誌』における「合体」演出なわけだが、平原綾香の「Jupiter」に乗せて、「生きること、それは生命の営みの繰り返し」「……そして、生命の営みがはじまる」とか言われたら、そりゃ笑うわ。エロ〜い気分になんてなれないよ!
ウミガメのシーンから戻って、光石の第一声が「たった……」というのも最高としか言いようがない。朝食の時はいつも「たつ」ような顔してたのに!
結局この件は、もともとティーン国岡と不倫していた山口が、ティーンに会えない寂しさを埋めたくて光石を誘っていたというオチ。
文春砲を喰らったのも、山口&ティーンの不倫スクープの方で、光石はギリギリセーフ。
いや、すごくホッとしているけど、でもヤッてるよね!? 少なくとも3回は! ……と若干モヤモヤするエピソードでした。
ドラマ後のトークコーナー「バイプレトーク」のテーマも「バイプレイヤーとラブシーン」。
今回のキスシーンについて、ニヤニヤしながら光石をからかうおじさんたちの「中学生男子か!」というノリがたまらない。
そして、ピンク映画出身の大杉漣からは「ラブシーン」に関するすごいエピソードが披露された。
「前貼りのやり方を知らなくてさぁ。ガーゼとガムテープを渡されたんだけど、どうしたらいいか分からないから。とにかく巻けばいいんだろうって思って、ガーゼぐるぐるに巻いて、ガムテープぐるぐるに巻いたら小さなボンレスハムが……」
確かに前貼りって存在は知っていても、画面には映らないことが前提なものだから、どうやって貼るのか分からないけど……明らかに地上波で話すような話題じゃない!
このコーナーは飲みながら撮影しているっぽいけど、酒入りすぎてないっすか!? ……いいぞ!
そして、今夜放送の第4話は寺島進&田口トモロヲ回! 特撮アクションの現場でふたりが共演するようだ。
特撮といえば、寺島は『動物戦隊ジュウオウジャー』でのジュウオウヒューマン役、そして田口は『仮面ライダーウィザード』のアマダム役での怪演が思い出されるが、予告編で見る限り、田口のコスチュームはアマダムというよりは『鉄男』!
これは往年の田口トモロヲファンも見逃せない。
(イラストと文/北村ヂン)
……という設定のドラマ『バイプレイヤーズ〜もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら』(テレビ東京・金曜24:12〜)。
前回はニュースサイト「日刊タイゾー」によるでっちあげ芸能ゴシップを発端にストーリーが展開していたが、今回は「週刊文春」ネタ。いわゆるゲス不倫問題に光石研が巻き込まれる!
オーバー50おじさんたち最大の興味はやはり下半身事情
毎回恒例、オープニングの朝食シーンでの話題は、不倫ネタへのフリとして「たつ」「たたない」問題。朝から下ネタ来たね。
大杉「大丈夫だよ。俺たちもう、たたないもんな?」
寺島「たちますよ、オレは! あれ、みんなたたないのか!?」
大杉「……俺は気合いだっていえばたつよ!」
オーバー50のおじさんたちにとって「たつ」「たたない」は、そこまでムキになってしまう問題なのか……もう大騒ぎ。
「たたない」と言っているわりに、シェアハウスにやって来た動画チャンネルのプロデューサー・ジャスミン(北香那)に対しては、
大杉「そういえばジャスミン、年上が好きなんだよね?」
ジャスミン「そうね」
大杉「じゃあさ、こん中だと誰がいい?」
と、合コンでのバカな男子大学生ばりの質問をぶつけてしまう大杉漣もかわいい。
この質問に対し、ジャスミンのチョイスは「消去法で光石かな?」「光石、愛妻家でしょ? そこグーね」とのこと。
しかし光石は、映画やドラマで恋人役をやるとすぐに相手を好きになっちゃうことで有名で、10年前にみんなで撮っていた映画『バイプレイヤーズ』の現場でも、女性問題でやらかしているらしい(という設定)。
不倫のメタファーはウミガメの産卵!
ティーン国岡(冨森ジャスティン)主演のドラマ『W不倫の悲劇』の現場で山口紗弥加と夫婦役を演じている光石は、演技プランの相談なのか山口のマンションに招かれる。
「現場が欲しい芝居、全部出来ますよね?」
「カメラのこともキャメラって言うし、ホントすごいと思います、尊敬します!」
「私の女優としての今の目標、女・光石研なんです!」
「光っとんもん、光石さん。文字通り光る石ですよ!」
などと褒め殺しまくった挙げ句、車で帰ろうとする光石に口うつしでワインを飲ませ「あ〜あ〜、飲んじゃった!」と誘惑する山口。
困惑する光石研を、肉食全開で翻弄する山口紗弥加という組み合わせもザ・絶妙で、普通のドラマで見せられていたらメチャクチャいやらしくて悶えちゃうところ。
しかし、どうも『バイプレイヤーズ』では、おじさんたちのイチャイチャを見るモードになっているもんで、いまいちノレなかったのだ。
それよりも、シェアハウスで光石を待ちながら「ウミガメの産卵」ドキュメンタリーを見て涙を流している遠藤憲一、大杉漣、松重豊の方が気になって気になって……。
特に遠藤憲一、自分がナレーションしている番組でよくそこまで泣けるもんだ。
このウミガメを見守る3人の映像が、光石・山口がベッドインするタイミングでカットインしてくる。
いわゆる映画『釣りバカ日誌』における「合体」演出なわけだが、平原綾香の「Jupiter」に乗せて、「生きること、それは生命の営みの繰り返し」「……そして、生命の営みがはじまる」とか言われたら、そりゃ笑うわ。エロ〜い気分になんてなれないよ!
ウミガメのシーンから戻って、光石の第一声が「たった……」というのも最高としか言いようがない。朝食の時はいつも「たつ」ような顔してたのに!
結局この件は、もともとティーン国岡と不倫していた山口が、ティーンに会えない寂しさを埋めたくて光石を誘っていたというオチ。
文春砲を喰らったのも、山口&ティーンの不倫スクープの方で、光石はギリギリセーフ。
いや、すごくホッとしているけど、でもヤッてるよね!? 少なくとも3回は! ……と若干モヤモヤするエピソードでした。
ピンク映画出身の大杉漣の前貼り事情まで明かされた!
ドラマ後のトークコーナー「バイプレトーク」のテーマも「バイプレイヤーとラブシーン」。
今回のキスシーンについて、ニヤニヤしながら光石をからかうおじさんたちの「中学生男子か!」というノリがたまらない。
そして、ピンク映画出身の大杉漣からは「ラブシーン」に関するすごいエピソードが披露された。
「前貼りのやり方を知らなくてさぁ。ガーゼとガムテープを渡されたんだけど、どうしたらいいか分からないから。とにかく巻けばいいんだろうって思って、ガーゼぐるぐるに巻いて、ガムテープぐるぐるに巻いたら小さなボンレスハムが……」
確かに前貼りって存在は知っていても、画面には映らないことが前提なものだから、どうやって貼るのか分からないけど……明らかに地上波で話すような話題じゃない!
このコーナーは飲みながら撮影しているっぽいけど、酒入りすぎてないっすか!? ……いいぞ!
そして、今夜放送の第4話は寺島進&田口トモロヲ回! 特撮アクションの現場でふたりが共演するようだ。
特撮といえば、寺島は『動物戦隊ジュウオウジャー』でのジュウオウヒューマン役、そして田口は『仮面ライダーウィザード』のアマダム役での怪演が思い出されるが、予告編で見る限り、田口のコスチュームはアマダムというよりは『鉄男』!
これは往年の田口トモロヲファンも見逃せない。
(イラストと文/北村ヂン)