セットアッパーとして長年活躍する巨人の山口鉄也(C)KYODO NEWS IMAGES

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◆ 1位は巨人の鉄腕!

 2016年のリーグ最多登板はセが70試合のマシソン(巨人)と秋吉亮(ヤクルト)、パが69試合の福山博之(楽天)だった。マシソン、秋吉は勝ち試合、福山は勝ち試合だけでなく、ビハインドゲームでも登板するなど、実績・経験のある“リリーフのスペシャリスト”は登板数が多くなる。

 12年からの5年間で登板数が最も多い投手をみると、山口鉄也(巨人)の319試合だ。山口は日本プロ野球新記録となる9年連続60試合登板を継続中。昨季も63試合に登板するなど、鉄腕ぶりを発揮する。近年は不安定な投球も目立つが、巨人のリリーフ陣には欠かせない存在だ。

 2位は益田直也(ロッテ)の304試合。益田は11年ドラフト4位でロッテに入団。プロ入り1年目の12年から72試合に登板すると、翌13年も68試合に登板。同年は抑えを務め33セーブを記録し、最多セーブのタイトルを獲得した。14年と15年は不安定な投球が目立つも50試合以上に登板。そして、昨季は3年ぶりに60試合以上の登板を果たした。

 3位は山口とチームメイトのマシソン(巨人)の300試合。マシソンは加入した12年こそ40試合の登板だが、13年以降は4年連続で60試合以上に登板する。昨季はシーズン自己最多の70試合に登板した。

 ちなみに今回ランキング圏外となった投手では、2年連続で70試合に登板した秋吉が205試合、昨季はリーグ最多の69試合に登板した福山が223試合、13年と14年の最優秀中継ぎ投手の佐藤達也(オリックス)が250試合の登板となっている。

◆ 最近5年間のNPB登板数トップ10

1位 山口鉄也(巨人)

【5年間の登板数】319試合

【5年間のシーズン最多登板】72試合(12年)

2位 益田直也(ロッテ)

【5年間の登板数】304試合

【5年間のシーズン最多登板】72試合(12年)

3位 マシソン(巨人)

【5年間の登板数】300試合

【5年間のシーズン最多登板】70試合(16年)

4位 サファテ(ソフトバンク)

【5年間の登板数】298試合

【5年間のシーズン最多登板】65試合(15年)

5位 宮西尚生(日本ハム)

【5年間の登板数】293試合

【5年間のシーズン最多登板】62試合(14年)

6位 平野佳寿(オリックス)

【5年間の登板数】283試合

【5年間のシーズン最多登板】70試合(12年)

7位 増井浩俊(日本ハム)

【5年間の登板数】281試合

【5年間のシーズン最多登板】73試合(12年)

8位 田島慎二(中日)

【5年間の登板数】271試合

【5年間のシーズン最多登板】64試合(15年)

9位 森福允彦(巨人)

【5年間の登板数】262試合

【5年間のシーズン最多登板】65試合(12年)

10位 青山浩二(楽天)

【5年間の登板数】254試合

【5年間のシーズン最多登板】61試合(12、15年)

※MLBでの登板数は含まない