今夜8話「逃げるは恥だが役に立つ」有頂天津崎平匡ほとんど中学生
『Kiss』(講談社)で連載中の人気マンガが原作のTBS系ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』。
参考→絶好調ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』は原作でも星野源=津崎がヒロインだ
津崎(星野源)らしくない、男らしい突然のキス、あれはなんだったのだろうか。男として成長を遂げた証だろうか。第7話、視聴者の焦点はまずそこにあった。しかし、全くもって何でもなかった。津崎いわく、調子に乗っていただけだという。
嫌われる事を恐れた津崎は、残業と偽り、みくり(新垣結衣)が寝るまでカフェで時間を潰す。そして“キスくらいはした事がある”と、これからは他人に堂々と言える。そんなネガティブなプラス思考で、2人の関係が終わるのを覚悟し始めていた。
しかし、その日はあいにくの火曜日、みくりはハグの日だからと、健気に夜中まで帰りを待っていた。それでも相手の気持ちがわからない津崎は、何事もなかったようにムリして振る舞い、関係が終わらないように願うことしか出来なかった。第7話にして、こんなにも重苦しく、チャラン・ポ・ランタンが似合わないスタートは初めてだ。
そんな中、津崎はみくりの誕生日が一ヶ月過ぎている事に気付き、慌て出す。律儀だ。キスは無かった事にしようとしている癖に、誕生日をなかった事には出来ない。なんだろうこの感覚。
キスは雇用主として絶対にしてはいけない行為なので、向き合わずに逃げる。誕生日を忘れるのは雇用主として正しい姿ではないが、今からでも何とか取り戻すことが出来る。よって、一ヶ月遅れていようがプレゼントを渡そうとする。だが、何も思いつかず、物ではなく賞与として現金を渡してしまう。という思考回路だろうか?
だとしたら現金を渡すという行為よりも、この期に及んで雇用主と従業員という形を守ることで、自分を守っているという所が非常にマズイ。
耐えかねたみくりはメールを送る。壁一枚を隔ててのメール、いかにも青春ラブコメといった感じのシチュエーションだが、津崎の返事はいちいちまどろっこしい。
みくり「賞与、ありがとうございます。きいていいですか?どうして私にキスしたんですか?」←みくり、せめる
津崎「すみませんでした。雇用主として不適切な行為でした」←まだ雇用主とか言ってる
みくり「謝る必要はありません」←津崎、チャンスをいただく
津崎「しかし、一方的で許されない行為だったように思います。深く反省しています」←津崎、チャンスを逃す。反省など今はどうでもいい。
みくり「社員旅行としてはセクハラでアウトですが、新婚旅行という体でもあったし、一応形式上は恋人なのでスキンシップの延長でアリじゃないでしょうか」←みくり、甘やかす
津崎「ありがとうございます。これからもよろしくお願いします」←何がよろしくなのかを曖昧にして、アリという核心的な部分をぼやかす小賢しいテクニックを使う
みくり「こちらこそよろしくです。二回目もお待ちしております」←みくり、直前で踏みとどまり送信せず。送っていたら津崎は有頂天。
みくり「こちらこそよろしくです。末永く」←津崎、十分有頂天。ニヤニヤが止まらない。
こんなわかりやすいロマンティックなシチュエーションでも、またしても津崎は男を上げられず、みくりのリードにより、無事二人の気まずい関係は修復された。
調子に乗った津崎は、問題の火曜日も積極的にハグをするようになる。これをきっかけにお互い心の中で好きになっていると認め合い始める。有頂天になっている津崎に釘を刺すように軽トラに轢かれかけるシーン、本当に轢かれちまえと思った男性視聴者は少なくないはずだ。
プロの独身とは、発展しない、発展させないが鉄則。だけど、初めて知ったその場所が暖かくて、凍えた体を温めに帰ってきてしまうんだ
それでも津崎は浮かれ続ける。このように変なポエムまで詠み出す始末だ。夜な夜な“キス タイミング”と検索する辺りはほとんど中学生だ。
ある日、百合(石田ゆり子)からもらったお酒で、もちろんみくりのリードだが2人は良い感じに。そして二度目のキスを済まし、熱いハグ。土曜日なのにだ。
みくり「いいですよ、私は。平匡さんとなら、そういうことしても・・・」
津崎「ごめんなさい。ムリです。そういうことがしたいんじゃありません」
そして、エンディングへ。いくら有頂天になっていても、この根深い童貞っぷりはすごい。トントン拍子でいい感じになられるのも癪だが、これはさすがに猛省して欲しい。
そして今夜放送の第8話は、みくりが実家へ帰るの巻。津崎は、自分が一体何をしたのか、一人になってちゃんと考えないといけない。
(沢野奈津夫)
参考→絶好調ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』は原作でも星野源=津崎がヒロインだ
調子に乗っていただけだ
津崎(星野源)らしくない、男らしい突然のキス、あれはなんだったのだろうか。男として成長を遂げた証だろうか。第7話、視聴者の焦点はまずそこにあった。しかし、全くもって何でもなかった。津崎いわく、調子に乗っていただけだという。
嫌われる事を恐れた津崎は、残業と偽り、みくり(新垣結衣)が寝るまでカフェで時間を潰す。そして“キスくらいはした事がある”と、これからは他人に堂々と言える。そんなネガティブなプラス思考で、2人の関係が終わるのを覚悟し始めていた。
そんな中、津崎はみくりの誕生日が一ヶ月過ぎている事に気付き、慌て出す。律儀だ。キスは無かった事にしようとしている癖に、誕生日をなかった事には出来ない。なんだろうこの感覚。
キスは雇用主として絶対にしてはいけない行為なので、向き合わずに逃げる。誕生日を忘れるのは雇用主として正しい姿ではないが、今からでも何とか取り戻すことが出来る。よって、一ヶ月遅れていようがプレゼントを渡そうとする。だが、何も思いつかず、物ではなく賞与として現金を渡してしまう。という思考回路だろうか?
だとしたら現金を渡すという行為よりも、この期に及んで雇用主と従業員という形を守ることで、自分を守っているという所が非常にマズイ。
王道ラブコメシーンも童貞にかかれば・・・
耐えかねたみくりはメールを送る。壁一枚を隔ててのメール、いかにも青春ラブコメといった感じのシチュエーションだが、津崎の返事はいちいちまどろっこしい。
みくり「賞与、ありがとうございます。きいていいですか?どうして私にキスしたんですか?」←みくり、せめる
津崎「すみませんでした。雇用主として不適切な行為でした」←まだ雇用主とか言ってる
みくり「謝る必要はありません」←津崎、チャンスをいただく
津崎「しかし、一方的で許されない行為だったように思います。深く反省しています」←津崎、チャンスを逃す。反省など今はどうでもいい。
みくり「社員旅行としてはセクハラでアウトですが、新婚旅行という体でもあったし、一応形式上は恋人なのでスキンシップの延長でアリじゃないでしょうか」←みくり、甘やかす
津崎「ありがとうございます。これからもよろしくお願いします」←何がよろしくなのかを曖昧にして、アリという核心的な部分をぼやかす小賢しいテクニックを使う
みくり「こちらこそよろしくです。二回目もお待ちしております」←みくり、直前で踏みとどまり送信せず。送っていたら津崎は有頂天。
みくり「こちらこそよろしくです。末永く」←津崎、十分有頂天。ニヤニヤが止まらない。
こんなわかりやすいロマンティックなシチュエーションでも、またしても津崎は男を上げられず、みくりのリードにより、無事二人の気まずい関係は修復された。
有頂天津崎は、変なポエムを詠む
調子に乗った津崎は、問題の火曜日も積極的にハグをするようになる。これをきっかけにお互い心の中で好きになっていると認め合い始める。有頂天になっている津崎に釘を刺すように軽トラに轢かれかけるシーン、本当に轢かれちまえと思った男性視聴者は少なくないはずだ。
プロの独身とは、発展しない、発展させないが鉄則。だけど、初めて知ったその場所が暖かくて、凍えた体を温めに帰ってきてしまうんだ
それでも津崎は浮かれ続ける。このように変なポエムまで詠み出す始末だ。夜な夜な“キス タイミング”と検索する辺りはほとんど中学生だ。
ある日、百合(石田ゆり子)からもらったお酒で、もちろんみくりのリードだが2人は良い感じに。そして二度目のキスを済まし、熱いハグ。土曜日なのにだ。
みくり「いいですよ、私は。平匡さんとなら、そういうことしても・・・」
津崎「ごめんなさい。ムリです。そういうことがしたいんじゃありません」
そして、エンディングへ。いくら有頂天になっていても、この根深い童貞っぷりはすごい。トントン拍子でいい感じになられるのも癪だが、これはさすがに猛省して欲しい。
そして今夜放送の第8話は、みくりが実家へ帰るの巻。津崎は、自分が一体何をしたのか、一人になってちゃんと考えないといけない。
(沢野奈津夫)