スマホはDSDS時代へ!ガラケーユーザーは絶対チェックするべき理由「もうケータイ2台持ちは必要ない?」

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2016年は格安スマホが、普及し始めただけでなく、大きく進化した年でもあった。
その進化とは、カメラやディスプレイのことではない。

「DSDS」がついに利用できるようになったのだ。
「DSDS」対応のスマホを使用すれば、ガラケーとスマホの2台持ちは、必要なくなるかもしれないのだ。

●そもそも「DSDS」って?
「DSDS」と聞くと、「新しいゲーム機かな?」と思うかもしれない。
実はコレ、凄い機能なのだ。

「DSDS」というのは、「デュアル・SIM・デュアル・スタンバイ」の略である。
つまり、1台のスマホに、2枚のSIMカードを差し込んで、両方の通信を同時に待ち受けできますよという意味なのである。

過去にも、2枚のSIMカードを差し込めるスマホはあった。
しかし、これらは
海外でのみ利用できるネットワーク(GSM)と、LTE(3G)しか使えない仕様だったのだ。

したがって、GSMが利用されていない日本国内ではLTEだけしか使えない。
国内で使うには、SIMカード1枚用のスマホと同じだったのだ。

しかし、今回、搭載された「DSDS」は、
通話用の「3G」とインターネットなどで利用する「LTE」のダブル待ち受けが可能なのだ。
そのため、
・大手キャリア契約の通話し放題契約SIMを入れておける
・インターネット用にデータ通信の格安SIMも入れておける
・両方のネットワークを同時に待ち受けできる
・2枚とも通話対応SIMであれば、1台のスマホで違う電話番号で電話かけたり、受けたりできる
というメリットがある。

いままで「通話用はガラケー、ネット用は格安スマホ」と2台持ち歩いていた人は、これからは1台で済むようになるのだ。

●「DSDS」ならではの注意点
ここまで書くと、「荷物も減って、2台の充電も必要なくなり、楽になる」と思う人もいることだろう。
しかし、同時に注意点も忘れてはいけない。


・通話中にモバイルネットワークでネットをすると通話用SIMのネットワークを使う
・2契約同時待ち受け中はバッテリーの減りがやや早くなる
・モデルによっては、SIMカードを2枚入れるとmicroSDカードが入らない

というものだ。

特にイヤホンマイクで通話しながら地図やネットカレンダーをチェックする場合は、ネット用の契約SIMではなく、通話用SIMのネットワークを使ってしまうことを忘れてはいけない。

この問題を回避するには、スマホをWi-FiスポットなどのWi-Fi接続するとよい。

また、異なるネットワーク(通話用、ネット用)を同時に待ち受けさせることで、スマホのバッテリー消費がやや早くなってしまうことも理解しておこう。

●「DSDS」ができるスマホはまだ一部
しかし、メリットの非常に多い「DSDS」。
すでに対応スマホもいくつか登場している。

主な対応スマホは以下だ。
・Moto Z(モトローラ)
・Moto Z Play(モトローラ)
・Moto G4 Plus(モトローラ)
・ZenFone 3(ASUS)
・ZenFone 3 Deluxe(ASUS)
・RAIJIN(雷神)(フリーテル)
・KIWAMI2(極2)(フリーテル)
・BLADE V7 MAX(ZTE)
・AXON 7(ZTE)
・AXON mini(ZTE)

このように、すでに10モデルほどが「DSDS」に対応している。

今後は、格安スマホを選ぶうえで「DSDS」対応が、大きな基準になることだろう。
ケータイ2台持ちをしている人は、「DSDS」対応モデルを検討してみると良さそうだ。


布施 繁樹