Visual Studio 15、メモリ不足クラッシュを低減
Visual Studioエンジニアリングチームは10月12日(米国時間)、「Reduced Out of Memory Crashes in Visual Studio “15”|The Visual Studio Blog」において、現在開発を進めているVisual Studio 15 Preview 5において実現したメモリ使用量の削減に関する取り組みを伝えた。Visual Studioは32ビットアプリケーションであるため、利用できるメモリサイズが4GBまでと小さく、メモリが足りなくなることでクラッシュが発生する傾向がある。Visual Studio 15ではこうした問題を解決するための取り組みが進められている。
現在のVisual Studioでは、開発者の3分の1が日常的にJavaScriptのコードを記述しているという。Visual StudioではJavaScriptをサポートするためにJavaScript言語サービスを用意しているが、このサービスが大量のメモリを消費する傾向にある。Visual Studio 15 Preview 5ではこのサービスを外部プロセスとして動作するNode.jsへ処理を委譲することでメモリ使用量の削減を実現している。
また、デバッグ時に発生するパフォーマンスを劣化を避けるために導入されたシンボルローディング機能が大量のメモリを消費することから、この部分にも改善を実施。また、Gitをサポートするために導入したlibgit2がリポジトリをメモリにマッピングすることから大量のメモリを消費するため、外部プロセスとなるgit.exeへ処理を置き換えたことなどが説明されている。
(後藤大地)