東京社員グルメ:大ヒット映画連発中の『東宝』社員に聞いた、日比谷の通な穴場店5選!
街の穴場グルメを知るには、その街で働く人に尋ねるべし! 人気連載の第五弾は、「シン・ゴジラ」や「君の名は。」など、大ヒット作を量産中の日本映画界を牽引する『東宝株式会社』が登場!
銀座と有楽町の間、目の前の広場にはゴジラ像も鎮座する「東宝日比谷ビル」で、日々映画宣伝業務に勤しむしっとり系美女嶋田友美さんに、界隈のおすすめ飲食店5軒を聞いた。
ディナーメニューの「尾崎牛のビステッカ」2,280円(約200g)。赤身の美味しい尾崎牛を、塩・こしょうのみでシンプルに焼き上げた
ユニークなジェノベーゼパスタにぞっこん! ランチは週1で通う『SOYA』
「映画の宣伝業務は、取材の外出も多いし残業も遅くてハード。お昼は外に出て美味しいランチで気分転換することが、とても大切なんです」と力説する嶋田さん。
嶋田さんのお気に入り、ルッコラをふんだんに使った人気メニュー「ジェノベーゼ」。ディナータイムでは、ランチよりも量が増えて1,180円
いつも頼むのが、平日限定ランチセットの定番メニューでもある「ジェノベーゼ」。
バジルではなくルッコラ、それも香りの強い野生種“セルバチコ”をベースにしたユニークな1品だ。さわやかなルッコラのペーストは、少量の生クリームを加えなめらかに仕上げられ、「最後のひと口まで本当に美味しい!」と嶋田さんも太鼓判。
さらには、パスタに前菜、サラダ、自家製パン、デザートにドリンクがついてなんと980円。「この辺りで1000円以内に収まる美味しいランチって、なかなか探すのが大変。ここはボリュームもあるし、グルメな同僚を連れてきても絶対喜んでもらえるんです」。
カラフルな見た目に気分も上がる「農家野菜の自然派サラダ」980円。10種前後の野菜は、品種により火入れを施すなど、食感の違いが楽しめる仕上がりに
有機野菜や希少肉…いい素材こそシンプルに調理。自然派ワインの品揃えも必見
ビル7階にひっそりとある隠れ家的レストランの『SOYA』だが、食材へのこだわりは並大抵のものではない。前述のルッコラをはじめ、使用する野菜はすべて減農薬・有機栽培のもの。天然の飼料や湧き水で育つ“究極の和牛”として知られ、東京でも限られた飲食店にしか入荷されない尾崎牛などの希少な食材も使われ、かつどれもリーズナブルなのだ。
さらに、セラーには世界各国の自然派ワインが約300種揃う。「美味しいだけでなく、身体にいいものを、ごく当たり前に楽しんでほしくて。うちは記念日使いではなく、普段使いのための店ですから」とマネージャーの小林貴志さん。
平日は深夜2時までのバータイム営業もあると聞き、嶋田さんも「夜が遅いのはうれしい! 今度は仕事上がりに来ますね」と笑顔。女性のひとり客も多いという、気軽な雰囲気もまた魅力の1軒だ。
深夜までやってる美味しいフレンチは重宝するもの。美味しい店が続々!
「フォアグラ 穴子 果物のミルフィーユ仕立て」1200円。シェフが修業したサン・セバスチャンの三つ星レストランのスペシャリテでもある
深夜営業もうれしい、好奇心を満たせる大好きな場所『パイス バスコ』
一見バル風の雰囲気の佇まいだが、メニューを開けば予感は見事に裏切られる。バスクの三ツ星レストランでも腕を磨いたシェフによる、伝統料理とガストロノミーが融合したバスクの食文化を発信するのがここ『パイス バスコ』だ。
「美味しいもの好きの取引先の方に連れて行っていただいたのが最初です。興味を引かれる料理やお酒がたくさんあるのですが、どれもとても美味しくて。デザートも見たことのない珍しいものが揃っていて、つい締めに頼んでしまいますね」と嶋田さん。
「知らないバスクの文化に触れるのも楽しい。好奇心を満たせる場所でもあるんです。夜遅くまで営業しているのもありがたいし、私にとっては、行きたい条件が全部揃ったお店という感じです」。
「牛モツの焼リゾット」1,000円は、牛モツの塩ポトフがベース。こんがりと香ばしいチーズとの相性もバッチリの1品だ
疲れたときの駆け込み寺、ほどよいカジュアルさもうれしい『フレンチバル ルフージュ』
「この辺りって、意外とカジュアルに使えるフレンチがないんです。だから、職場のグルメな先輩がここに連れてきてくれたときはうれしかったですね」。そう嶋田さんが語る『フレンチバル ルフージュ』、実はフランスの名だたる星付きレストランで経験を積んだシェフが腕を振るう本格派。
メニューには1,000円を切る料理がずらりと並び、グラスワインは550円から。そんなリーズナブルさに反し、一本芯の通った骨太な味が楽しめるとあって、店内はいつも大賑わいだ。
「仕事が忙しくてへとへとになったときは、こちらでがっつりパンチのあるディナーをいただいて、元気をもらうようにしています。ラムチョップが大好きでいつも頼んでしまうのですが、野菜を使ったメニューも美味しいですよ」。
職場から歩いて10分だが、つい足を運びたくなる銀座カレーとは?
こちらはディナーの「イエローカレー」929円、トッピングの「やわらかチキン」259円。
ランチだとカレーが700円に、チキンがタンドリーチキン130円となる
少し歩いてでも食べたい! トッピング選びも楽しい『ハレギンザ』の絶品カレー
「この店は週1ペースで、ランチで行きます。会社からだと歩いて10分ほどかかるのですが、それでもやっぱり通ってしまうお店です」。カレーの名店が多い日比谷・銀座界隈の中でも、カレー好きを自称する嶋田さんのいちおしがここ『ハレギンザ』。
元々バーだった店が、限定で提供していたランチのカレーが口コミで評判になり、昼間はカレー店として営業するように。今では6種の個性豊かなカレーが看板メニューとなっている。
普通に注文すると、具はゆで卵のみ。色々なトッピングをチョイスして、自分好みに仕立てるのがこちらのカレーの特徴だ。「仕事が終わるのが遅いので、ランチにしっかり食べないとお腹が空いてしまって。ここはタンドリーチキンなど、ボリューム系のトッピングがあるのがいいんです」。
日々のハードな業務はランチで気分転換としっかりエネルギーを取って乗り越えているという。仕事の充実感が見てわかるような笑顔が輝いていた。
■今回ご協力いただいた『東宝株式会社』
映画や演劇など、数々のヒット作の製作配給、興行を手掛ける。嶋田さんが宣伝担当を務める『後妻業の女』が、現在大ヒット公開中。
http://www.toho.co.jp/
http://www.gosaigyo.com/