【ファンキー通信】救急救命に異常アリ、救急車が有料化!?
突然の事故、病気など、緊急を要する事態に出動する救急車。今は119番にダイヤルするだけでどんな人でも無料で救急車を呼ぶことができるのだが、近い将来これが有料になるかもしれない。
総務省消防庁は緊急度の低いケースでの救急車要請の有料化や、民間団体活用の推進などについて議論する検討会の設置を決め、5月23日に初会合を行ったというのだ。一般庶民にとっては驚きのこの事態、さっそく消防庁に問い合わせてみた。
「救急車の出動件数は年々増加していて、この10年間で約1.5倍に増加。一昨年は480万件を越える出動件数を記録しています。それにともなって救急車が現場に到着するまでの時間も年々伸びているというデータも出ているんですよ。この事態の改善策を話し合うために、今回救急医療に精通した医師や各分野の専門家を幅広く交えての検討会を設置したんです」(総務省消防庁救急救助課)。
一分一秒を争う救急医療の現場にあって、救急車の到着が遅れるという事態は深刻な問題というわけだ。
「救急車の被搬送者の一部費用負担についてはあくまでも検討課題のひとつ。大事なのは緊急度の高いケースで救急車がいかにスピーディーな出動・搬送を行うにはどうすればいいのか、という点。入院のための患者さんの搬送や、緊急度の低いケースには有料の民間搬送業者を活用できないも検討したいと思っています。もちろんメリットだけでなく、デメリットもきちんと整理すべきだと考えています。また、今後は緊急度や重症度に応じ、適切かつ効率の良い現場活動ができる方法(トリアージ)も検討していく予定です」(同)
人命はお金には換えられない。有料化によって少しでも多くの人命が救われるのなら、国民の賛同も得られるはずだ。今後の活発な議論に期待したい。(文/verb)
総務省消防庁は緊急度の低いケースでの救急車要請の有料化や、民間団体活用の推進などについて議論する検討会の設置を決め、5月23日に初会合を行ったというのだ。一般庶民にとっては驚きのこの事態、さっそく消防庁に問い合わせてみた。
一分一秒を争う救急医療の現場にあって、救急車の到着が遅れるという事態は深刻な問題というわけだ。
「救急車の被搬送者の一部費用負担についてはあくまでも検討課題のひとつ。大事なのは緊急度の高いケースで救急車がいかにスピーディーな出動・搬送を行うにはどうすればいいのか、という点。入院のための患者さんの搬送や、緊急度の低いケースには有料の民間搬送業者を活用できないも検討したいと思っています。もちろんメリットだけでなく、デメリットもきちんと整理すべきだと考えています。また、今後は緊急度や重症度に応じ、適切かつ効率の良い現場活動ができる方法(トリアージ)も検討していく予定です」(同)
人命はお金には換えられない。有料化によって少しでも多くの人命が救われるのなら、国民の賛同も得られるはずだ。今後の活発な議論に期待したい。(文/verb)