「連日の猛暑、毎日の食事の支度が大変…」を解決するママ料理ブロガーのアドバイス
家族のため、と思っていても、この暑さの中、毎日の食事の支度は主婦にとっても大きな負担。
食卓に品数を揃えるために、疲れていたり体調が悪い時のために、ちょっとだけラクをする方法を教えてくれるのが、月間240万PVを集める人気ブログ「ゆーママ おうちカフェレシピ」を運営するママ料理ブロガーの松本有美さんです。
松本さんが、自身のレシピ集『ゆーママの簡単! 冷凍作りおき』(扶桑社刊)で提案しているのは、おかずや食材を冷凍してストックする「冷凍作りおき」。このレシピ集では、肉料理や魚料理、スープやソースまで、様々な冷凍作りおきの方法が紹介されています。
この方法の利点と使いどころ、活用法をご本人にうかがいました。
■大家族の食卓に、急なお弁当に、「冷凍作りおき」は主婦を救う
――『ゆーママの簡単! 冷凍作りおき』について、お話をうかがえればと思います。まずお聞きしたいのですが、松本さんが、おかずの冷凍作りおきを始めたきっかけはどんなことだったのでしょうか。
松本:きっかけは、もう13年前になるのですが、長男の離乳食を作った時でした。離乳食って少しずつ慣らしながら食べさせるんですけど、一回分の量が少ないから、毎回作るのは手間なんです。
だから、多めに作ったものを冷凍保存しておいて、毎回食べる分だけ解凍して少し手を加えて食べさせるということを始めました。それがすごく時短や節約につながったので、離乳食だけでなく普段の食事にも取り入れるようになったという流れですね。
特にうちは男の子が3人いますし、夫の両親も同居しています。7人家族ということで、人数が多いので、ごはんは一度に最低7合炊かないといけません。
加えて、年齢層も広いので、味の好みも、必要な栄養もバラバラです。そんななかで毎日の食事の品数を揃えるのに、冷凍作りおきは便利でした。
――三世代分の食事の支度とは大変そうですね・・・。
松本:義母が病気の関係で塩分をあまり摂れない一方で、子どもたちはしっかりした味つけが好きだったりするので、別々に作らないといけないことも多いんです。
そんな時に冷凍庫から出してきて、ちょっと加熱するだけで済むものが一品でもあると、調理の時間を節約できてよかったので、「冷凍作りおき」をもっといろいろな料理に応用できないかと試行錯誤して、展開していったという感じですね。
――好き嫌いもそれぞれ違うでしょうし、「あれが食べたい」というリクエストに応えるのもひと苦労です。
松本:リクエストもありますし、長男が中学に上がると、今度は部活でお弁当が必要になったりします。しかも、経験がある方はわかると思いますが、急にくるんですよ。「明日お弁当作って」と前日の夜に言ってくる。
おかずをストックしておくと、こういうケースにも対応できて安心感があります。わが家の冷凍庫は、いつもパンパンです。
おかずですと、調理済みで冷凍して、あたためるだけ、解凍するだけで食べられるものをストック。また、お肉やお魚は下味をつけて冷凍して、さっと炒めるだけで食べられるように。野菜ですと、ゆでたてを刻んだり、マッシュして小分け冷凍もしています。
パンやお菓子も冷凍しているので、子どもたちの「おなかすいた!」にすぐに対応できるんですよ。14歳、9歳、4歳の息子たちは食べる時間も、好みもバラバラ。できるだけリクエストに応えてあげたいと思ううちに、これだけ準備するようになってしまいました(笑)。
――松本さんからしたら当たり前のお話かもしれませんが、これだけ冷凍食品が出回っている中で、同じように冷凍するにしても手作りにこだわるのはすごいなと思いました。料理への熱意と家族への愛情が感じられます。
松本:うちの母は料理が苦手で、昔から料理の得意なお母さんに憧れがありました。
だから、理想の食生活というか、「パンもお菓子も手作りで、子どもたちのお誕生日はデコレーションしたイチゴのショートケーキでお祝い」みたいな、自分の中の憧れを形にしようとしているところがあるのかもしれません。
あと、あんまり手抜きをすると子どもに文句を言われるんですよ(笑)
――お肉に下味をつけて冷凍保存する方法は使い道がたくさんありそうです。今回のレシピに掲載するにあたって工夫されたポイントがありましたら教えていただきたいです。
松本:今回の本のレシピでは、アレンジしやすいようにしっかり下味をつけるものを多く掲載しました。それ以上調味料を足さなくていいように、少し濃いめに下味をつけておいて、野菜などを入れてアレンジした時にちょうどいい味になる、というイメージですね。
今回のレシピ集は、この「下味冷凍」をメインにしています。タレに漬け込んで冷凍するのですが、一度凍らせることでお肉の繊維がほぐれてやわらかくなりますし、味も入りやすい。普通に作るより冷凍したものを解凍して食べる方がおいしいものもあります。
――夏休みに入り、これまで給食があった方でも食事の支度をしなくてはいけないので、主婦の方は負担が増えます。この夏を乗り切るためのおすすめレシピがありましたら教えていただきたいです。
松本:「自家製のミックスベジタブル」はおすすめです。本の中でいろいろな種類のミックスベジタブルのレシピを紹介しているのですが、それを冷凍してストックしておけば、野菜を刻む手間がなく、栄養バランスのよいメニューが作れます。
チャーハンやオムレツの具になりますし、トマトジュースと一緒にレンジで温めればスープにもなります。こういう時短ワザを活用すれば、余裕ができるのではないでしょうか。
――みそと具材をラップした「冷凍みそ玉」はユニークです。お湯を注ぐだけでみそ汁ができるので時間がない時は助かります。
松本:「冷凍みそ玉」は、以前にネットニュースでも取り上げていただき、反響が大きかったものです。
みそ玉を冷凍しておき、具材はさきほどご説明した自家製ミックスベジタブル。お湯を注いで電子レンジ加熱するだけで、ほっと落ち着くおみそ汁ができますよ。
これは主婦だけでなく、ひとり暮らしの大学生やビジネスマン、OLさんにもぜひお試しいただきたいです。
(後編につづく)
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松本さんが、自身のレシピ集『ゆーママの簡単! 冷凍作りおき』(扶桑社刊)で提案しているのは、おかずや食材を冷凍してストックする「冷凍作りおき」。このレシピ集では、肉料理や魚料理、スープやソースまで、様々な冷凍作りおきの方法が紹介されています。
■大家族の食卓に、急なお弁当に、「冷凍作りおき」は主婦を救う
――『ゆーママの簡単! 冷凍作りおき』について、お話をうかがえればと思います。まずお聞きしたいのですが、松本さんが、おかずの冷凍作りおきを始めたきっかけはどんなことだったのでしょうか。
松本:きっかけは、もう13年前になるのですが、長男の離乳食を作った時でした。離乳食って少しずつ慣らしながら食べさせるんですけど、一回分の量が少ないから、毎回作るのは手間なんです。
だから、多めに作ったものを冷凍保存しておいて、毎回食べる分だけ解凍して少し手を加えて食べさせるということを始めました。それがすごく時短や節約につながったので、離乳食だけでなく普段の食事にも取り入れるようになったという流れですね。
特にうちは男の子が3人いますし、夫の両親も同居しています。7人家族ということで、人数が多いので、ごはんは一度に最低7合炊かないといけません。
加えて、年齢層も広いので、味の好みも、必要な栄養もバラバラです。そんななかで毎日の食事の品数を揃えるのに、冷凍作りおきは便利でした。
――三世代分の食事の支度とは大変そうですね・・・。
松本:義母が病気の関係で塩分をあまり摂れない一方で、子どもたちはしっかりした味つけが好きだったりするので、別々に作らないといけないことも多いんです。
そんな時に冷凍庫から出してきて、ちょっと加熱するだけで済むものが一品でもあると、調理の時間を節約できてよかったので、「冷凍作りおき」をもっといろいろな料理に応用できないかと試行錯誤して、展開していったという感じですね。
――好き嫌いもそれぞれ違うでしょうし、「あれが食べたい」というリクエストに応えるのもひと苦労です。
松本:リクエストもありますし、長男が中学に上がると、今度は部活でお弁当が必要になったりします。しかも、経験がある方はわかると思いますが、急にくるんですよ。「明日お弁当作って」と前日の夜に言ってくる。
おかずをストックしておくと、こういうケースにも対応できて安心感があります。わが家の冷凍庫は、いつもパンパンです。
おかずですと、調理済みで冷凍して、あたためるだけ、解凍するだけで食べられるものをストック。また、お肉やお魚は下味をつけて冷凍して、さっと炒めるだけで食べられるように。野菜ですと、ゆでたてを刻んだり、マッシュして小分け冷凍もしています。
パンやお菓子も冷凍しているので、子どもたちの「おなかすいた!」にすぐに対応できるんですよ。14歳、9歳、4歳の息子たちは食べる時間も、好みもバラバラ。できるだけリクエストに応えてあげたいと思ううちに、これだけ準備するようになってしまいました(笑)。
――松本さんからしたら当たり前のお話かもしれませんが、これだけ冷凍食品が出回っている中で、同じように冷凍するにしても手作りにこだわるのはすごいなと思いました。料理への熱意と家族への愛情が感じられます。
松本:うちの母は料理が苦手で、昔から料理の得意なお母さんに憧れがありました。
だから、理想の食生活というか、「パンもお菓子も手作りで、子どもたちのお誕生日はデコレーションしたイチゴのショートケーキでお祝い」みたいな、自分の中の憧れを形にしようとしているところがあるのかもしれません。
あと、あんまり手抜きをすると子どもに文句を言われるんですよ(笑)
――お肉に下味をつけて冷凍保存する方法は使い道がたくさんありそうです。今回のレシピに掲載するにあたって工夫されたポイントがありましたら教えていただきたいです。
松本:今回の本のレシピでは、アレンジしやすいようにしっかり下味をつけるものを多く掲載しました。それ以上調味料を足さなくていいように、少し濃いめに下味をつけておいて、野菜などを入れてアレンジした時にちょうどいい味になる、というイメージですね。
今回のレシピ集は、この「下味冷凍」をメインにしています。タレに漬け込んで冷凍するのですが、一度凍らせることでお肉の繊維がほぐれてやわらかくなりますし、味も入りやすい。普通に作るより冷凍したものを解凍して食べる方がおいしいものもあります。
――夏休みに入り、これまで給食があった方でも食事の支度をしなくてはいけないので、主婦の方は負担が増えます。この夏を乗り切るためのおすすめレシピがありましたら教えていただきたいです。
松本:「自家製のミックスベジタブル」はおすすめです。本の中でいろいろな種類のミックスベジタブルのレシピを紹介しているのですが、それを冷凍してストックしておけば、野菜を刻む手間がなく、栄養バランスのよいメニューが作れます。
チャーハンやオムレツの具になりますし、トマトジュースと一緒にレンジで温めればスープにもなります。こういう時短ワザを活用すれば、余裕ができるのではないでしょうか。
――みそと具材をラップした「冷凍みそ玉」はユニークです。お湯を注ぐだけでみそ汁ができるので時間がない時は助かります。
松本:「冷凍みそ玉」は、以前にネットニュースでも取り上げていただき、反響が大きかったものです。
みそ玉を冷凍しておき、具材はさきほどご説明した自家製ミックスベジタブル。お湯を注いで電子レンジ加熱するだけで、ほっと落ち着くおみそ汁ができますよ。
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(後編につづく)
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