マドリーのレジェンド・ラウール氏がジダンの手腕を称える、13年間で11人の監督交代を行ったクラブには不満

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▽かつてレアル・マドリーやスペイン代表として活躍したラウール・ゴンサレス氏が、現役時代にチームメートだったレアル・マドリーのジネディーヌ・ジダン氏の手腕を称えている。スペイン『アス』がラウール氏へのロングインタビューを掲載した。

▽1994年に下部組織からマドリーのトップチームに昇格してプロデビューを果たしたラウール氏は、2010年まで同クラブでプレー。ジダン監督とは2001年から2006年までマドリーでプレーし、2001-02にはチャンピオンズリーグ、2002-03シーズンにはリーガエスパニョーラを制覇した。

▽その後ラウール氏は、シャルケ、アル・サッド、ニューヨーク・コスモスを経て、2016年に現役を引退。一方のジダン監督は、2006年に現役を引退しており、マドリー下部組織の指揮官を経て、2016年1月からトップチームの指揮官に就任。2015-16シーズンにはチャンピオンズリーグ制覇に導いた。

▽選手時代にはジダン監督が指揮官に向いていないと思っていたラウール氏だが、ここまでの活躍ぶりを受けて考えを改めているようだ。

「確かに現役時代は彼が監督をするなんて考えてもいなかった。でも彼は下部組織で指揮を執り、トップチームではカルロ・アンチェロッティの下でアシスタントをしていた。そうやってノウハウを身につけて、監督として成長していったね」

▽またジダン監督の成功の秘訣として、ラウール氏は選手とのコミュニケーション力を挙げた。

「彼は選手に対して信頼を置く監督で、それを受けて選手たちは自信を持ってプレーができる。選手から尊敬される監督だ。誰もが彼の言うことを聞くはずだよ。次のシーズンはもっと面白くなるだろうね」

▽さらにラウール氏はクラブについても言及。この13年間で11度の監督交代が行われている現状については否定的に捉えている。

「とても多いと思っている。でもそれは今に始まったことではなく、以前から多かった。私も最初の6年間で、バルダーノ、デル・ボスケ、イグレシアス、カペッロ、ハインケス、カマーチョ、ヒディンクの下でプレーした。一年に一度監督が代わっていたよ」